金言453:浅間山荘落城から50年
過ぎていった年月のできごとを忘れることなく、しかしながら、それらに囚われる
ことなく、初心を振り返りながら生きていきたい。
あの年は静かな正月で始まった。もう十分に時間が経過したはずだ。砦の上の呻き声は、新たな実質へと再生するときの苦しみであった。本当につらいできごとであった。
人間がその持つ力を発揮したときに出現する信じられないほどの圧倒的な勢いを見た。生命をかけて目標に立ち向かうとき、人は偉大になる。
生命をたたきつける先輩たちが教えてくれた、心の高まりを忘れない。
それほど簡単に生活姿勢を変えられるものではないが、気をいれて惰性と対決しなくてはいけない。穏やかな気持ちを維持するのは非常に大変なことだ。爆弾をかかえて、じっとしているようなものだ。不安なときに、心が乱れているときに、感情を爆発させることは容易なことである。
耐えがたきを耐え、がまんしてじっと動かないような強い心をやさしく情で包んでこの先、生きていきたい。
先行き不透明の不安のただなかで
恐ろしさのあまり狼狽するのをやめよう。
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