金言519:小が大を兼ねるとは考えにくい
小さく始めて大きく育てるのはベンチャー企業のお約束の手口です。
レアケースですが、小が大を喰うということもあります。
福島原発メルトダウンでは連日話題を提供した保安院の理科系高給エリート官僚風にいえば、「可能性が無いとはいえない」ということでしょうか。世の中、先行き絶対ということがない以上、可能性皆無とは絶対にいえません。したがって、営業マン風にいえば何でもありなのですが、それでも、経験則から推量すると、小が大を兼ねるとは考えにくいことであります。
ホテルの話です。
東京の1000室以上ある大手ホテルでフロント係を経験したホテルマンは、100人程度のお客様が同時に到着してフロントカウンターに列を作ったとしても、動じません。ルーティーンワークで淡々とレジストレーションをこなしていきます。
一方、50室程度のホテルでは、従業員は部門を超えて雑多な仕事を器用にこなしますが、短時間に100人をさばく瞬発力は、期待できません。何しろ未知の領域でやったことがないことを、本番でできるわけがありません。
大きなビジネスをするときには、小さなビジネスしか経験したことのない人たちには舞台から降りていただきます。所詮小さな入れ物には、大きな獲物は入りませんから。
いただいたサポートはこれからやってくる未知のウイルス感染対策、首都直下型大地震の有事対策費用に充当します。