金言274:奇妙なアクセントは気になります
テレビでニュースを読む若い人の日本語の単語の奇妙なアクセントが気になります。正しい日本語を学んだアナウンサー以外の人がニュースや天気予報を読む機会が増えたからだと思います。潜在意識の働きを学んでいくと、ことばには現実を変える力があることがわかるといいます。そういうわけで、メディアで生計をたてている人たちは特に、標準的なことばを使えるように、日々精進してもらいたいのです。
英語を学び始めた中学の頃、ネイティブに通じない単語がいくつかありました。通じない理由は、アクセントでした。たとえば、第1音節にアクセントがある単語を第2音節にアクセントをつけて発音すると通じなかったのです。一方、外国人が日本語を話すときは、アクセントはあまり問題になりません。もともと日本語は抑揚をつけずに平らに話すことが多いので、アクセントが変でも、どこにアクセントがついても理解できます。
1)事件現場からの中継での方言は許容範囲です。
時々、地方の現場から地方支局員がライブ中継をすることがあります。そのような場合に緊張して特定の単語やいいまわしが訛ってしまうことがあります。方言は、この場合、現場からの緊急ライブ中継として事件の緊迫感が伝わってきます。
2)鹿児島と関西文化圏の差
鹿児島の城山観光ホテルの幹部の方から聞いた話ですが、テレビの番組が関西弁で流れることが、関東より多いそうです。テレビ放送が関西弁で流されると、気になるそうです。公共のテレビが、なぜ自分たちに理解できない方言で放送されるのかという疑問です。鹿児島の人たちだれでも、関西の方言を理解できると思っていたのですが、勘違いでした。そういえば、東京生まれの東京育ちの人が、無条件に東北弁を理解するはずがありません。想像以上に、九州文化圏と関西文化圏は違うことを知ったのは、サプライズでした。
3)神戸と四国文化圏
神戸市内で人材派遣会社の管理職社員から聞いた話です。四国の某県庁所在地出身の新入社員に、これからは神戸・大阪で仕事をするのだから、四国の訛りを直すように注意していました。酒席であったので、その話を聞いて、失言してしまいました。
「標準語を使うように指導するあなた自身が、訛っていますよ」
(以後、アフターファイブのお呼びがかからなくなりました)
4)株式市況の報道
ざら場を実況中継したり、昨日の結果の後講釈をテレビで放送したりするときに、聞きたくない単語を変なアクセントで発音するレポーターやキャスターがいます。たとえば、「反落」を反にアクセントをつけて発音されると、カッとなります。もともと嫌いな言葉なのに、それを気に障るように発音するものですから、テレビの画面に水でもぶっ掛けてやりたくなります。
一方、全面高、ストップ高、高値引けなどは、どんなアクセントで発音されても、心地よく伝わってきますが。
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