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金言806:スクラップブック

新聞記事を切り抜いてスクラップブックに貼るという昔ながらの情報収集は今どうなっているのでしょう。まだやっている人もいるでしょう。15年ほどお世話になった会社では、広報課が毎朝全紙チェックして自社グループ関連記事のみ切り抜きをしていました。
毎朝のテレビのトークショーでやっている新聞記事の紹介と同じ作業です。そして休日は、平社員が4人ずつ当番制で広報支援の切り抜きをするために朝一番で出社しました。作業は1時間ほどで終わります。もちろん、休日出勤手当は支給されませんでしたが、切り抜き漏れがあると、通常業務同様、厳しいお仕置きが待っていました。
米国のドラマでは、新聞の切り抜きは、壁にピン止めしたり、キャンディーの缶に写真と一緒に保管されたりしているシーンがよくでてきます。
紙媒体をスキャンしてPDFにするデバイスを買い利用していましたが紙媒体の新聞や雑誌を読まなくなってもう10年近くになりますので、すっかり切り抜きとはご縁がなくなりました。スキャナーは断捨離済みです。今は、ウェブでページをクリップして象さんマークのメモアプリなどに張り付けています。
余談ですが象はとても記憶力がいい動物とのことです。西洋の諺(ことわざ)でElephants never forget」があるということでこのアプリのロゴになっているそうです。ヒトの記憶力には勝てないはずですが、ある特定のモノ・事について生涯忘れないということかもしれません。ヒトは、どんなに辛いことでも事象によっては記憶が風化し、すっかり忘れてしまいます。何かをきっかけにして、忘れていた記憶がよみがえることがあります。そのときは、草食動物同様に嫌な味を反芻することになります。

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平史理 taira fumitoshi
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