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金言720:書を捨てて町に出ようというわけでもなく

昔勤めていた会社の上司で、ビジネススキル習得に大変お世話になった方のお宅にアポなしで訪問したことがあります。この人はいちども転職せず役付き役員にまで昇進して定年退職されています。
伺うと、退職後10数年、無職のまま豊かな隠居生活でした。広いお住まいはモノであふれていました。現役時代のビジネス関連図書は本棚にそのまま飾られ、生活雑貨や資料・書類、新聞・雑誌などがいたるところに積まれてしました。人一人1畳の広さがあれば何とか暮らしていけるので、家じゅうモノであふれていても生活に不便はなさそうです。それに、この人は奥様と二人暮らしで転職・転居の経験はありません。持家で半世紀以上同じ建物で暮らしていますので、モノが増えるのは当然のことかもしれません。
一方、自分は何回も転職し、その都度、勤務先に近くて収入に見合う賃貸住宅に住み替えをしてきました。引越し時に荷物を減らし、溜まった頃にまた引越しを繰り返したおかげで、要らないモノは処分してきました。自分なりには、モノは減っていると考えています。
それでも気を抜くと、時間の経過と比例してモノは溜まります。
そこで、この夏は対抗策を追加しました。新聞・雑誌の購読はやめて久しいですがさらに、書籍の購入をやめ大型の本棚を処分することにしました。すでに蔵書という保管方法をやめていますので、再び閲覧の機会がなさそうで、目の前になくても困らない書籍はすでに処分済みです。
書を捨てて町に出ようというわけではなく、電子書籍に切り替えました。月千円程度の読み放題にしたおかげで、読書量が増えました。気になったフレーズはiPadに転記していつでもどこでも再読可能にしましたが、再読はやはりレアケースとなっています。

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