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金言914:ミネラルウォーターの昔話

昔々、新入社員教育で飲食担当支配人であった黒沢さんが教えてくれました。
水はウォーターというが、実際の現場では「ワラ」だ。
そう聞こえるということです。
この会社には15年お世話になりました。
水を出す職場には3年勤務しましたが「ワラ」と聞こえたことはなかったような気がします。英語をあまりよく理解しない日本人に対してネイティブがわかりやすいように発音するとワラではないというのが理由だと思っています。

ICUのフレッシュマンイングリッシュの授業で、今でも覚えているフレーズがあります。
「ジート?」「ノジュ-?」「ツクイート!」です。
文字にすると、
Did you eat? No, did you? Let’s go to eat!
ワラはこの流れで理解できます。
これを新入社員教育でコメントしたら上司に小生意気な小僧と評価されたに違いありません。実際に入社6年目に札幌に出張した際、酒席で当時の職場の支配人オフィスのボスに「くそなまいき」であったといわれました。

今でも、東京都水道局は別として、旅先では水道水を飲むのは控えています。
外資で働いていた頃、インドやパキスタンで手縫いのサッカーボールを製造していましたが、この出張に行ったスタッフは全員下痢でした。ブランド品のミネラルウォーターを飲んでいても、水割りの氷や野菜に含まれる水分がアウトでした。そういうわけで、「ワラ」にはご縁がありますが、食事で消化促進効果が期待される、ガス入りのミネラルウォーターを飲むという作法に慣れるのには、「ワラ」と聞いてから20年近くかかりました。
いまでは極めて当然のごとくプレーンの炭酸水を飲みます。ペリエは苦手でした。魔が差したのかそれとも閃いたのか、ペットより缶、缶より瓶のほうが旨いということで、瓶のペリエを1ダース注文しました。飲んでみて、今までなぜ敬遠してきたのか、不思議に思いました。
想定外。おいしい♪
即日、朝食のルーティンに追加しました。またひとつ楽しみが増えました。

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平史理 taira fumitoshi
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