金言-1020:学費の割安な大学がありました
昔、1学年200人程度で男女比は半々の大学がありました。大学院を含めて全校で学生数は1000人規模です。現在も形を少し変えて存続しています。男女比半々というのは、入学試験で男女の枠をそれぞれ100人に設定しているからです。女子に人気の大学でしたので女子には狭き門となり、入学時の学力は総じて女子が上でした。9月入学の帰国子女枠もあり、彼らは9月生と呼ばれていました。
学費はKやJなどライバル私立大学よりは低額でした。少数教育で学費が安いのでお値段以上のキャンパスライフが期待できました。夏になると軽井沢の別荘で過ごす学生が週刊誌に掲載されたり、実家にプールがあったりして、富裕層の姉弟が通学していました。キャンパスにはゴルフ場、ジムカーナのコースや牧場があり、学生食堂では取れたての自家製牛乳を飲むことができました。正門からチャペル前のロータリーまでの1KM弱の直線道路は小型飛行機の滑走路になりそうでした。この直線道路の両側の歩道には春には桜が咲き、市民に解放されていました。
当時の噂では、おそらく事実でしょうが、学費が安かったのは財務副学長の多大な貢献があったとのことでした。この米国人は、主にカナダの篤志家から集まる寄付をファンドにして有価証券取引で着実に利益を出し、財務責任者として大学の経営基盤を強化していました。
古き良き時代の思い出話です。
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