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金言-1008:今日は楽しい1日であったかい?

時々対談番組で処世訓を披露してくれる有名人がいます。
メディアに出て語るのは勝ち組が多いはずです。
敗軍の将は兵を語らずとかいい、負け組が対談番組に出たとしても失敗事例は知恵の共有には期待できそうもありません。みなさん、自分だけは失敗しないと考えていますから。
でも商いの世界では、損したときは口数が多くなります。経営会議では経過説明とか詳細な説明責任とか責められて時間をかけて後講釈をします。ヒトは他人の失敗事例を好みます、教訓にするとか言いますが単純に他人の不幸は蜜の味でしょう。
一方、儲けたときは寡黙です。結果がすべての成果主義社会では経過説明する必要はありません。それに儲けた手口を明らかにすると次の取引に差し支えます。漁師が漁場のポイントを教えないのと同じです。ホームランを打ったバッターは、その時その場で起きた事象で無心でバットを振りボールが飛んでいったとインタビューで応えます。成功事例は共有したくても、共有できるものではありません。

今日儲けを計上しないとクビになるという瀬戸際にいる人は別ですが、そうでない場合は、1日を終えるときに楽しめたかどうかを振り返ります。相場師の占いが当たっても外れても、一喜一憂はしてあげません。今日は楽しい1日であったかどうか、灯りを消して振り返ります。楽しめたと思ったら、夢の中で続きを楽しみます。
そして快眠の後に目が覚めたら、損をしないように平常心で淡々と社業に励むとか、楽しい1日を始めます。

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平史理 taira fumitoshi
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