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ため息433:小僧たちのマーキング

1)世界遺産の落書き
世界に誇る日本の文化遺産が落書きに汚染され、落書きを消すなどの修復は困難だと時々報道されています。落書きは、ペット犬が散歩中にあちこちにマーキングをするようなもので、落書きしている小僧たちは悪いことをしているという自覚が希薄だと思います。

2)商店街のシャッターや民家の塀への落書き
観光地の落書きと異なり、街中の落書きには名前を書かないようです。ひところは、路上アートもどきの落書きが流行りました。JR山の手線の車中からは、ところにより、派手な落書き(アートというのかもしれません)を見ることができます。

3)公園の落書き
練馬区の光が丘公園近くに住んでいたことがありますが、その当時、この公園は、年々落書きがひどくなり、それにつれて治安も悪くなりました。税金を使って、落書きを消していましたが、落書き小僧との「いたちごっこ」が続いていました。公園管理費削減により、公園施設は清潔感がなくなり、治安も悪くなりました。落書きの増加は、治安の悪化に比例していました。

4)監視カメラとケータイのカメラ
防犯対策として、町中の要所に監視カメラが増えました。その結果、深夜、人気のないところでも、犯罪防止効果が高まっているようです。例として、西東京市の某市民公園は開園して何年かたちますが、いまだに、落書きがまったくありません。管理事務所は昼間だけですが、監視カメラが設置され、緊急時の連絡ボタンも設置されています。公衆トイレは、19時にシャッターが下ろされます。施設内にはゴミ箱がありません。それに歩行中の喫煙が少ないです。

落書きについては、落書きをすると、監視カメラに記録されるし、近隣住民や目撃者にはケータイで写真を撮られ、撮った画像を添付して警察にメールで通報されるおそれがあります。件数は減っても絶滅しません。小僧たちが世代交代しアラームは継承されないからです。

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平史理 taira fumitoshi
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