金言468:バブリーな砂山の想い出
日本経済が右肩上がりで、何をやっても儲かるという勘違いがまかり通っていた当時は、現在一般化している危機管理意識といったものは存在していませんでした。
引き潮のときに波打ち際に砂山を作っているようなものでした。沖を大型船が通ったときには、一時的に大きな波がきて砂山が崩れそうになることはあります。しかしトレンドは引き潮ですから、波打ち際の砂山は波をかぶることはありませんでした。
勢いといいましょうか、守りよりも攻撃だけでビジネスが成り立っていました。都市銀行は、親会社のブランド力を評価して、創業まもない子会社に無担保で3億円の融資枠を提供してくれました。
そして、いつか潮がとまり、次に上げ潮にかわりました。波打ち際に作ってきたバブリーな砂山が次々と波に洗われ壊れていきました。遠い昔のことになりました。
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