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金言625:名を残すことより、名を惜しむこと

「少年よ、大志をいだけ」で有名なクラーク博士ですが、彼が札幌に滞在した期間はわずかに8か月とのことです。50歳で米国に戻り9年後に亡くなっています。この有名な言葉は、「この老人のように」と続きます。
140年前は、50歳で老人だったのでしょう。「サザエさん」のお父さんも、現役のサラリーマンとして通勤していますが老人として描かれています。頭髪がないだけではなく、帰宅すると和服に着替えている光景は、団塊世代の父親像です。
クラーク氏は、帰国後も札幌農学校の教え子と交流をつづけています。札幌での8か月がその後の9年間で生涯忘れられない重要な出来事として記録されています。
8か月で彼は、札幌に輝かしい足跡を残しました。期間ではなく実績です。2022年も半分過ぎました。この半年を振り返って、「世のため人のため」に何かしたかと自問自答すると情けなくなります。
しかしながら、小人閑居為不善(君子は独りでいる時に必ず慎み深くするが,小人は他人の目がないと悪い事をする)はありません。名を残すことより、「名を惜しむ」ことを忘れてはいません。自分なりの美学です。

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平史理 taira fumitoshi
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