金言338:気になること

テレビを見ていて、登場人物・芸能人の名前をその場ですぐに思い出せず、気になることがよくあります。同様に、日常生活でのきわめて些細なことなのですが、知っているはずのモノの名前、人物名、ブランド名、地名などが思い出せないことがあります。若い頃は、すぐ出てきたと思います。昨今はどうにも思い出せず、そして後日突然、何の脈絡もなく思い出すことがあります。断片的な情報ですから、思い出したからといって何ということもなく、それが情報として定着するわけでもなくすぐ忘れてしまいます。

人間の脳は、気になっていることをすぐに忘れ、しかも忘れたことを頻繁に思い出そうとするそうです。1990年代前半に流行した「マーフィーの法則」風に表現すると、「大事なことは必ず忘れる」となるかもしれません。ちょっと気になること、覚えておきたいということはすぐ忘れ、後日忘れたことにふと気がつき思い出そうとします。これが頻繁に繰り返されるわけですから、ストレスがたまります。

最近このストレスから開放される仕掛けを知りました。気になること、またはあとで気になりそうなことは、その場でA6サイズのノートにメモするということです。A6サイズは文庫本のサイズで、コンビニで手軽に買えるものです。このノートを携帯電話と同様に持ち歩きます。肝心なのは、いろいろな媒体に断片的に情報を保存するのをやめ、このノート一冊だけに集中することです。ノートに余白がなくなったら新しいノートに乗り換えるのですが、その際に使い終わったノートは本棚に文庫本のように並べておきます。さらに余裕があれば、書き残したメモについては、記入日とタイトルをパソコンで電子ファイル(テキストデータ)として作成し保存します。そうすると紙のメモがパソコンで検索可能となります。それなら初めからテキストデータ入力しておけばいいと思いますが、そうでもありません。紙をパラパラめくる方がPCやスマホを稼働させてアプリを開き検索実行するより早いです。もちろん検索はできません。この短所は、気になったことは都度、くりかえし何回でも紙に記入すれば補えます。

気になりそうなことはすべて紙に書き出してありますから、安心して忘れることができます。これで、忘れたことを思い出そうとするストレスから開放されます。

いただいたサポートはこれからやってくる未知のウイルス感染対策、首都直下型大地震の有事対策費用に充当します。