金言601:終の棲家
終の棲家を選べるとしたらどこがいいでしょうか。
マイホームのローンが残っている方々も対象になります。
阪神大震災のあとは、複数の知人がマイホームの残債と建て直しの新規ローンの二重の苦しみを味わいました。ローンが残っている、またはローンを完済した家が終の棲家というわけにはいかなかったわけです。
千葉県の太平洋に面した土地で暮らしていた一家の話です。311では津波と液状化でマイホームには住めなくなり、震災後に安住の地を長野県に求めました。次に来る大余震に備えて、安心安全な場所を家族会議で決定したそうです。「疎開」ですかと聞いたら、「移住」と答えました。もう千葉には戻らないという意思表示です。長野には方言はほとんどなく、標準語が通用しているので、文化圏としては東京と変わりがありませんので、冬の寒さを我慢して終の棲家に設定されました。
富山県に実家がある営業マンの話です。彼は東京西部にマンションを購入し東京を拠点に暮らしています。実家は空き家状態なので定期的に帰郷しています。地理的にもっとも自然災害の影響を受けにくい場所は富山と教えてくれました。ところが、富山県は関西文化圏で閉鎖的な土地柄なので、首都圏からのよそ者にとっては住みにくいだろうとのことでした。
富山か長野か二者択一なら、長野ですね。
でも浅間山が爆発すると碓氷峠の先は真っ暗闇です。
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