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金言880:無い物ねだり
他人の力を借りて何かをしようとするとき、信頼関係が大事な役割をします。
仕事が早く、安く、綺麗に、上手に仕上がる助けになります。
信頼関係が成立しない作業は、どこかに粗さが見え隠れしてきます。
賃金と信頼関係は別物と考える経営者がいます。信頼関係を築けば給料は安くてもお値段以上の仕事を従業員はしてくれると期待します。業績不振の時は、人件費を削減して社業の継続を狙います。給料は低下しても成果物の品質低下を避けるため、経営者はカネでは買えない従業員との信頼関係に頼ります。
武家社会での将軍と御家人の関係は「御恩と奉公」が基本。戦に勝てば領地がもらえました。もし仕事をしたのに報酬がなかったとしたら、評価されていない、信頼されていないとがっかりします。下克上になるか離散です。
仕事の量に対価が釣り合わない環境には信頼関係は成立しにくいはずです。ということで、信頼関係で仕事が回っている職場は儲かっているわけです。仕事があっても低賃金の負け組みには信頼関係が希薄だとしたら、次のアクションは業績不振の戦犯探しです。自分たちの低賃金の原因は自分たちにあるのではなく、みんなで決めた戦犯にあるとします。業績不振の戦犯を誰かに決めることで労使共にその場をしのぎます。そしてその先に欲しくなる信頼回復は、当然ながら、無い物ねだりとなります。
仕事があっても、手間賃相当の作業となり、品質納期共にクライアントの期待に応えにくい仕事場に変わっていきます。
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