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kendioftheworld
ため息371:強運の持ち主
ギャンブル社会学の先生によると、連勝・連敗は確率の法則に従っているそうです。
例1:
1024人がジャンケンをします。1回目は512人が勝ちます。2回目は256人が勝ちます。3回目は126人が勝ちます。9回目は2人が勝ち残り、10回目で1人が勝ち残ります。10回連続して勝つのは1024人に1人いることになります。
例2:
1024人がジャンケンをします。勝ち抜きではなく負け抜き戦とします。1回目は512人が負けます。負けた人がジャンケンをするとその半分が負けになります。これを10回続けると最後に1人負け残ります。この人は、10回連続して負けたことになります。
確率の世界では、10連勝も10連敗も想定内ということができます。そして最後の1人になる確率は1024分の1です。勝負の回数が少ないとき、この法則に合わないことがあります。これを「ゆらぎ」というそうです。
株式投資でも同様です。いろいろな株式チャートがあります。チャートから予想される動きが、外れることがよくあります。これを、株屋さんはチャートの「だまし」といい、外れても想定内と平気で説明します。プロと言われる人の話に煽られて負けた人にとっては聞きたくない後講釈です。人の話を信じてはいけないと、後講釈師は保険をかけます。
確率の世界(勝負)で「ゆらぎ」を呼び寄せることができる人を強運の持ち主というのかもしれません。
実力に大差があり、しかも経験不足な人が格上と勝負をする場合は、確率の法則は適用されず、勝つことはありません。実力・能力に大差がない場合にこの法則があてはまります。互角の戦いで「ゆらぎ」を実現するには、一歩踏み込み、挑戦し続ける気力がカギになります。勝負は諦めたときに終わるからです。
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