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ため息501:プロの騙し

1)芸術文化の世界での落差
前衛的な芸術は、素人には理解されない、理解されないことが前衛的なのだと前衛的アーティストがいいます。そうかもしれません。しかし、凡人の素人は、理解できないので、その前衛的な芸術に感動しません。

2)広告表現
プロが提案した広告表現(デザインやコピー)を、クライアント側はその職場にいる従業員=広告表現分野の素人に感想を求め多数決で評価しようとすることがあります。プロの表現方法には、素人のクライアントが受け入れやすい無難なものと、少し前衛的な仕掛けをしてリスク負担を求めるものがあります。クオリティやインパクトの面では、前衛的なほうが当たればサプライズになるのですが、外れるリスクがあります。そのリスクをとりたくないクライアントは、無難な表現で仕事を右から左に流します。

3)プロの騙し
何でこのようなコマーシャルを流すのか理解できない半端なCMを見ることがあります。高額な宣伝費を使って、社名や製品名を表現しないでイメージ中心の焦らし広告もあります。明らかに容姿に難ありの人物をCMに使います。これは、クライアントがリスクをとったのではなくて、制作会社に騙された結果だと時々感じます。

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平史理 taira fumitoshi
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