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金言621:よろしかったでしょうか?
お召し上がりは店内でよろしかったでしょうか?
何か違和感を覚える「よろしかったでしょうか」というコンビニやアルバイト業界用語。これを、東証一部上場企業の中高年従業員が使うと、会社の品格まで疑いたくなる危うい感じがします。
「この人は、若年層への受けを狙っているのだろうか、きっと50過ぎて独身だ。一時流行したおバカキャラを演じているのだろうか!それなら客をなめているのだろう。」
サービス業の現場で、「よろしかったでしょうか?」と接客係にいわれるたびに、「ちょっと違う」と感じます。こちらが何もいっていないのに過去形で決めつける言い方だからです。「お召仕上がりは店内になさいますか」との正解に聞く耳は持ち合わせがないだろうし、100%納得できないことを意思表示するため「よろしかった!です。」と応えます。「よろしかった」は不適切であるとの控えめな不快感を表します。もちろん相手には通じるわけがありません。
でも、時代とともに「ことば」は使い方も解釈も移り変わっていきます。遅かれ早かれ、国営放送のアナウンサーが「よろしかったでしょうか♪」を標準語として使う日が来るにちがいありません。
また、コンビニやスーパーのレジで「1000円から預かります」という言葉は、タッチレス決済で聞かずにすむようになりました。でもBOMBERという外来語は、実は原語ではボマーと発音するのに、東京ボンバーズの活躍によりボンバーとして定着いたしました。もう60年以上昔のことになりましたが。
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