金言649:ハードワーカー
サービス残業という考え方がまだ勤め人の間に浸透していなかった頃の昔話。
団塊の世代の多くは残業代を稼いで、マイカー維持費に充当したり、週末に場外で投票したりしていました。エコノミックアニマルとして、休日返上・連日深夜まで残業すると、愛社精神の高い期待されるハードワーカーとされていました。
ところが、外資企業になると、定時に仕事が終わらないスタッフは評価されません。ハードワーカーは、就業時間内に同業者同僚以上の成果を出すことで評価されるようになります。深夜までサービス残業を繰り返すのは、ハードワーカーではなく時間内に成果をだす能力に欠けるダメな従業員のパターンに変わっています。
実情は、残業しないかわりに、早朝出勤と自宅持ち帰りで雇用契約を維持していたハードワーカーが多かったと思います。余談ですが、芦屋に拠点を持っていた頃は、朝7時前には大阪船場のオフィスに出社するため高速道路を走っていました。自分なりのバブルがはじけるのが1年遅れたら、あの未曾有の大震災に巻き込まれていました。
昨今、残業代未払いとかブラック企業とか話題になっています。遅刻してその穴埋めに残業し同僚との夜のガス抜きの宴まで時間つぶし、それを会社が労基法に基づき一律超過勤務手当として支払うケースには、カネを払いたくない経営者がいるはずです。
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