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金言584:回生エネルギー
自動車を高速で走らせているとき、ギアをニュートラルにすると車は慣性の法則でしばらく走り続けます、ギアを入れたままアクセルを緩めるとエンジンブレーキがかかりはじめ、車速がゆっくりと落ちていきます。ハイブリッドカーの登場で、従来のエンジンブレーキが発生するエネルギーは回生ブレーキになり新たな動力源になりました。減速時に電動機を電磁誘導発電機として用いる事により運動エネルギーを電気エネルギーに変換して二次電池に蓄えエネルギー効率を高めています。
私企業で営利事業を展開しているとき、アクセルをふかせばスピードがでる能力をもっている従業員が、故意にアクセルを踏む力を緩めたりペダルから足を放したりすることがあります。この行為について、本人には説明可能な理由があるのでしょうが、経営陣にとっては、問答無用のエンジンブレーキと感じます。せめて、ギアを抜いて慣性の法則でスピードダウンを遅らせてもらいたいと願います。
新たな視点で、従来営利企業のお荷物と評価されるエンジンブレーキ社員を、回生ブレーキ社員として再評価することはできないでしょうか。従来のしくみでは無理ですが、負のエネルギーを動力源として活用できるしかけが登場すると何とかなるかもしれません。
レアケースでしょうけれど、経営陣の誤った意思決定による損失がエンジンブレーキ従業員のおかげで急激な経営悪化を免れることがあるかもしれません。
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