ため息161:4%の不良品率
バブル期に欧米ブランド・中華工場製のスポーツシューズを輸入販売する仕事をしていました。
不良品の問題は日常茶飯事でした。当時、4%の不良品は工場出荷価格(FOB)に含まれるのは当然という欧米の常識をかかげて日本市場に参入していました。
左右一対であるべき靴が、左と左、サイズ違いなどもありました。工場の言い訳は、納期に間に合わせるために、コンテナに積見込む量がたりないときは、不良品を意図的に混入させていたとのことでした。
もし、日本の品質基準で検品を要求するなら、コスト増を日本向けの出荷価格に上乗せするといわれたこともありました。
シューズは一度履けば汚れるし、競技をすれば傷がつくし壊れるので、小売店の店頭でのクオリティより、シューズそのものの機能に商品価値があるのだというのが、彼らのマーケティングの基本にありました。
もちろん、現在では、そういうマーケッターは淘汰され、その生き残りがいるような企業は、記者会見で生意気な記者に無礼な質問に応えなければならないリスクが発生しています。
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