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lovely_serval902
ため息372:成功してから考えるのではなく、考えている人が成功します
チャイナリスク
近頃、中国大陸で抗日運動が報道されていませんが何度となく反日感情による暴動が報道されています。そのたびに、対中投資家は静かに席を立っていきました。
一方、反日感情が少ないのはインドネシアやインドだと聞きました。旧日本兵が独立運動に参加したこともあり、抗日運動発生のリスクは低いと想像します。ただ、イスラム圏や英語圏なので漢字は通用しないのですが、グローバル化ということでハードルは高くすぎることはありません。地政学的リスクとか民族感情とか不幸な歴史とかいうリスクはどこにでもありますが、これらのリスクを超えるほど重要なことは、取引先の経営者が信用できるかどうかです。
ビジネスモデルに優位性があり、明るい展望がある企業で、経営者が正直であれば、中国でもインドでもリスクレベルは変わらないと考えます。インドの巨大ソフト企業の会長が1970年代前半にパリで働いていた頃のコメントを紹介します。
「当時のパリは、まだ政治の季節でした。世界中で噴き出していたあらゆる矛盾を目の当たりにでき、貴重な体験をしました。そこで学んだことは、主義だけで世界は変わらない、レトリック(巧妙な言い回し)は富を産まない。富を創れず、それを分配できない者が世界を救うことはできない。パリでそれを知り、企業経営の道を志すようになったのです。」(やがてインドの時代がはじまる。小島卓著)
やはり成功する人が考えているのは、「世のため、人のため」なのです。成功してから考えるのではなく、考えている人が成功するのです。
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