思考とデータのあいだ【Paddockシート的馬券回顧】
今回も前回の続きでMTP◎の分析記事になります。
まず競馬の着順が決まる仕組みについて皆さんはどのように考えてますか?
まあ、イクイノックスみたいに強い馬がいれば、ほぼ勝ちますよね。
もし、そのような強い馬がいなくて力が拮抗していた場合はどうでしょう?
私の考えでは、外的要素がレースの結果に大きく影響すると思います。
私が思う外的要因とは何かは、添付した画像をご覧下さい。
今回のデータ分析の目的は、外的要因の影響を受け難い、そのレースにおいての強い馬を抽出することが目的です。
堅い軸馬探しです。シートのみ、MTP新聞のみで、パドック情報を利用しないユーザーの方でも使える馬券戦術があったら良いかもと思った次第です。
【条件ゼロ】
①MTP◎が各クラスの基準値以上
②◎と✕の差が4ポイント以上
③未勝利戦、2歳戦、新潟千mを除いた3歳以上平地レース
MTP◎が基準値未満のレースは、弱い馬の集まりなのでトラックバイアスや展開などの外的要因を受けやすいと考えて除外しました。
未勝利戦も同じく弱い馬の集まり、2歳戦は一戦ごとの成長の幅が大きいので、これも除外しました。
私のパドラボ経験上、◎と✕の差は6ポイント以上あったほうが好ましいのですが、データを広く取るために4ポイント以上と設定しました。
『条件ゼロ』
総件数327
MTP◎【97,65,44,121】
勝率29.7 連対率49.5% 複勝率63%
単勝回収率73.6% 複勝回収率90.9%
このMTP◎は基準値以上なので強い馬です。
ただ強い馬でも疲れていたらその能力を発揮出来ませんよね?
そこで、中3週から10週のフィルターをかけました。
要は、強い馬が疲れがなくほぼ能力通りに走れるだろうという予測の元のフィルターです。
総件数125
MTP◎【47,23,14,41】
勝率37.6% 連対率56.0% 複勝率67.2 %
単勝回収率108.3% 複勝回収率99.4%
ここで前回の訂正で今回からこれを【条件A】とします。
この【条件A】でも軸馬としては、十分だと思います。
この馬に合致するレースから検討して行くと予想が捗るのではないでしょうか?
学校のテストと同じで、簡単な問題から解いて行くほうが高得点を取りやすいですからね。
この【条件A】にさらにフィルターをかけて行くと、勝率も回収率が上がる【条件B】が抽出されます。
ただ【条件B】をそのまま脳死で買うことは、予想の面白さや予想力を上げるという観点からすると、ただの乗っかり馬券を買うことになり、私もおそらくパドラボさんも本意ではありません。
【条件B】のフィルター
・前走のローテーション中1週から10週
・前走1着から11着
・前走単勝人気1から6番人気
(当日の人気でもかまいません)
【条件B】のフィルターは、より順調さを担保するためと、MTP◎が当日レースと全く違うカテゴリーから抽出された場合があるのでそれを除外するためにかけてます。
【条件B】
総件数71
MTP◎【36,8,8,19】
勝率50.7% 連対率62% 複勝率73.2%
単勝回収率154.8% 複勝回収率108.6%
正直、脅威的な数字だと思います。
ただ、データが半年と短いことからかなり上振れしたとも考えられます。
あと、強い3歳馬が古馬に合流する時期なのでその影響もあるでしょう。
◎15番は、【条件B】でした。
ま、そういうのも考慮せずとも○と▲に6ポイント差をつけていたので確勝案件でしたね。
有馬記念のドウデュースも【条件B】でした。
先程の阪神9Rとは違い、ポイント差も拮抗していたので自信は全くなかったのですが、当たってホッとしました。
ドウデュースのMTP◎80は、京都記念の指数。
天皇賞のジャスティンパレスとジャパンカップのスターズオンアースを1ポイントながらも上回っていることがMTPの優秀さを物語っているのではないでしょうか。