第49回プラントメンテナンスショー出展レポート
2023年7月26日~28日の3日間、東京ビッグサイトにてメンテナンス・レジリエンスTOKYO2023が開催されました。そのうちの一つの専門展示会であるプラントメンテナンスショーへ、CASTは2年連続で出展し今年もたくさんのお客様に出会うことができました。
今回の出展レポートは、いつものライター小溝さんに代わり、深山が担当します。
今年の目玉はUltra Sooha
メンテナンス・レジリエンスとは、「製造業・建設業の生産性向上、持続可能な社会資本整備、レジリエンス向上を目指し、複数の専門展示会を同時開催」している大型展示会です。なかでもプラントメンテナンスショーでは、プラント・工場に特化した専門展示会を実施しています。
CASTの配管減肉モニタリングシステムは、プラントや工場などの製造現場に数多くある配管保全の課題解決を目指すもの。現場の保全に携わる方々が自社現場の効率化や課題解決のヒントを求めて訪れる場で、CASTと配管減肉モニタリングシステムを知っていただくのに最適な場です。また、ドローンや建設ロボットの展示会も同時に催されることから、幅広い業種の方々に出会うことも期待できます。
CASTの展示は、配管減肉モニタリングシステムに加え、今回はなんといっても、中央大学発ベンチャーのソラリスさんと共同開発したUltra Soohaです。キャッチ―でつい口に出したくなる「Ultra Sooha」、あの曲にインスパイアされて名付けたそうですよ。ほら、世界水泳の、あの……。
パネルがない・・・?
会期前日の設営日、35℃を越える猛暑の中ビッグサイトへ到着です。展示会のたびにビッグサイトに足を運んでいるので、あの独特な屋根を見ると自然と気合が入ります。
まだ人が少ない通路を進みCASTブースを探すと、かなり高い位置にコーポレートカラーのオレンジラインに挟まれたCASTロゴが。広大な展示会場の端っこなので他のブースの壁に埋もれてしまうことを懸念していましたが、幸い手前のブースの隙間からもしっかりロゴが見えています。これは良い。
そして、Ultra Soohaを開発に携わったソラリスさん・CAST双方から説明ができるよう、両社ブースを隣合わせに設営しつつ間の壁を抜くシームレスなブース作りを、展示業者さんのご協力のもと企画しました。
CASTはオフィスのある熊本からほぼ全ての備品を送っているため、先に到着した段ボール類を、設営組が黙々と開封していきます。途中で、都内のオフィスから車で備品を運び込んできたソラリスさんも合流しました。Ultra Soohaも設置され、搭載するセンサーやデモ時のソフトの最終確認などを手分けして進めていきます。
CASTの展示品は、小さなセンサーやそれを配管に取り付けたイメージを実際に手に取って見ていただくための配管サンプルがメイン。
展示台に配管サンプルやモニターをずらっと並べ、ある程度離れた位置からCASTに興味を持っていただけるように製品や技術を紹介するパネルを並べて貼りだしたら、かんせ・・・?アレ?
到着した全ての箱を開封したはずなのに、そういえば1枚もパネルがありません。
なぜ。
反省会でわかった事ですが、備品準備から発送までの社内の整合が取れていなかったために、まさかまさかの、パネルは熊本でお留守番をしていたのでした。
翌日の会期初日も、天気予報どおり朝から猛暑。ゆりかもめの東京ビッグサイト駅から直結するビッグサイトに向かうだけでも、汗がにじみます。バテてしまわないよう、途中の自動販売機でたっぷりと飲み物を買い込みます。
前日からっぽだったパネルは、会場近隣の印刷会社で急遽手配し当日朝イチで受け取ることができました。真新しいパネルできっちりパネル掲示エリアを埋めることができ、ソラリスさんとも合同の朝礼のうえ会期開始のタイミングを迎えました。
会期開始!
そして、26日10時。オープンのアナウンスと同時に続々と来場者さんが会場に入ってくるのが見えます。会場の地図を広げながら歩く人、最初からお目当てがあるのかメモ片手にまっすぐ進む人。
どれだけの人が来てくださるかワクワクしていると、あっという間に人の流れが向かってきました。
など言葉をかけていただきつつ、配管減肉モニタリングシステムに興味を示してくださる方々がたくさんいらっしゃいました。
展示会の狙いどおり、プラントメンテナンスショーの来場者は製造現場の保全やそれに活かす技術開発に日々向き合う方が多数。CASTのセンサーや取り付けた配管のサンプルを直接手に取って見ていただく事で、現場での使い方や従来品にはないセンサーの強みをすぐにイメージしていただける方がとても多かったです。
ブース内でデモ訪問の日程調整が話題に上がるなど、商談の具体化のスピードが昨年の展示会よりもぐっと早くなっていることも実感できました。
そんな中、近くの講演会場の出入りのタイミングなのかブース前に一時的に人の流れが集中してしまい、興味を示してもらえているのに直接の説明が追い付かなかった場面が何度もありました。配布資料の準備数や説明人員の配置に課題を感じました。
一方のUltra Soohaは、事前に1時間に一度の頻度で時間を決めてデモ実施をすることは取り決めていたものの、デモへの注目度は全くの未知数。幸い会期開始直後からブース前の人の流れが多く、初回のデモから実施時間を確認しそれにあわせて戻ってきてくださる来場者の姿も見られました。
そして、時間になりいざロボットが動きだすと、あっという間に人だかりが。
通りがかりの来場者が透明な管内を動き出したロボットに気づき始めます。なんだなんだと集まってくださる様子は、目に見えて動きのある製品がないCASTにとっても新鮮で、とても共感できるものでした。
また、「Ultra Soohaに搭載されたセンサーは隣のこちらです」というデモ直後のご案内もでき、共同開発品を中央に配した2社隣接ブース出展のメリットも実感しました。
予想外のスピードで尽きた配布資料を会期中に増刷したり、Ultra Soohaのメンテナンスが必要になったりするなどハプニングや課題はいくつもあったものの、展示会では何より少しでも多くの方へ製品と会社を知っていただき、商談や今後の可能性を獲得することを優先できました。
3日間、当日スタッフが誰も欠けることなく元気に展示と接客を続けられるよう、交代でこまめな休憩・給水に努め、無事にデモも終えることができました。
無事に撤収~まとめ
最終日の17時。会期終了のアナウンスが流れていても、会場内はまだ話し込む来場者も残っているくらいの熱気です。
が、CASTとソラリスさんのブースにはもう来場者がいない事を確認し、アナウンスと同時に大急ぎで荷造りを開始します。
昨年の出展時に比べて関東周辺在住のメンバーが増えたものの、当日の最終便で熊本に戻るメンバーのスケジュールと大方の荷物を熊本に戻すための発送作業に要する時間を考えると、少しでも早く撤収を終えなくてはいけないのが地方からの出展の大変なところ。
幸い展示品がコンパクトなCASTは、手分けして一斉に荷造りを済ませ大型の荷物の多いソラリスさんにご挨拶をして先に撤収です。まだ日の長い7月、数時間ぶりの外はまだ蒸し風呂のような気候でした。
CASTとして2回目のプラントメンテナンスショー。1回目の反省点を踏まえた展示企画と、初めての他社さん(ソラリスさん)とのコラボレーションを盛り込みました。
時間的にも体力的にも展示会はハードなものですが、昨年より遥かに多くの方にブースに来場いただきました。来場者数の実績を得られ、「CAST」という企業と製品を知っていただくことへの展示会の有効性を改めて実感しました。
そしてCASTはリモート勤務のメンバーもいるため、普段の業務では長い時間一緒にいることがない組み合わせのメンバーと展示会を駆け抜けることで、互いの理解を深めることもできました。もちろん、コラボレーションしたソラリスさんともです。展示会は一種のお祭りですね。
この機会に得られたご縁や経験をどれだけ展開していくかが、今後の勝負。
気を引き締めて、引き続きCASTの成長のため走り続けます。
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