KHS-010
埼玉の民俗音楽 念仏シリーズ その2 川寺の双盤念仏 (埼玉)
(LP 東芝 埼玉県立民俗文化センター 委託制作盤 KHS-010 1986)
レア度:☆☆☆☆☆
内容 :★★★★★
埼玉のOcoraと勝手に称される埼玉県立民俗文化センターによる非売品シリーズからの一枚。大太鼓と双盤鉦を打ち鳴らしながら南無阿弥陀仏を唱える飯能市川寺の真言宗智山派能満山大光寺の双盤念仏。京都を発祥とし鎌倉から浅草を経由、やがて埼玉県西部に漏れ落ちたメディテーション・ミュージックの一種です。
とはいえ聞こえてくるのは何を言っているのかよくわからない音塊としての声と、妙に間を開け、もしくは異様に連続して鳴らされるユニゾンの金属音。
アンビエントとして引き延ばされたクラウト・ロック、もしくはCluster & Eno & Z'evといった音像のメタル・パーカッションに乗るのは念仏のほかに余興の棒打唄がありますが、このウタネンブツは特に定められているわけではなく、当世の流行り唄を唄えばよいとのこと。うちで踊ろうとは露ほども思ったことはないタイプですが、令和のリモート文化での復活を願います。