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KAG 海外販売実績20カ国到達!現代アート作品の強いグローバル流通を目指して

株式会社Casieが運営する現代アートギャラリーKAG(Kyoto Art Gallery)の販売実績が20カ国に到達した。現代アートギャラリーKAGの活動は主に海外を対象としているため、国内では存在をあまり知られていない。つい先日もKAGで作品販売が成立したアーティストさんから「ところでKAGって何ですか?」って聞かれちゃうくらい。そんなKAGが作品販売実績としてご縁を生ませていただいた国が今月20カ国に到達した。世界市場は広大なのでまだまだ通過点でしかないけど、キリも良いのでnoteに心境をまとめておくことにした。

403日

せっかくなので海外向け作品販売事業をスタートしたキッカケとなった出来事を残しておこうと思ったけど、めっちゃ頑張って思い返しても一体何がキッカケだったのか思い出せない・・・。きっとこれも「表現者とともに、未来の市場を切り拓く」というCasieのミッションに沿って自然と生まれてきたチャレンジだったんだろう。Slackを振り返るとどうやら海外向け作品販売への挑戦は2021年4月9日に初の作品出品が行われたところからスタートしているようだ。そこから403日が経過した2022年5月17日(火)に一番最初の海外作品販売の成約が記録されている。

今ですらほぼ毎日のように海外へ作品が嫁入り(販売成約)していく状態だが、当初を振り返るとなんと403日もの間たった1つの作品も成約させることができなかったのだ。何度も、何度も「これやっぱ無理じゃない?」「海外販売に専属メンバー必要なのか?」「こんな無駄な投資するなら別に投資すべきだ!」みたいな厳しい声が毎日のように降っていた。チーム全体を通しても、海外向け作品販売に対する不信感のようなものが込み上げていたことをよく覚えている。

諦めの悪さ力

諦めの悪い2人

ぼくが選択する事業ドメインのほぼ全てが未開の地だ。他で成功した事例を発見するのに苦労するため、「本当にそれできるのか?」と言われ続けることには正直慣れてる。でもそんなぼくでも不安になることは当然あるわけで、その都度共同創業者の宏輔と一緒に「刺し飲み」で話し合う。ぼくたち2人はなかなかの諦めの悪さを持っている。資金に余裕のないスタートアップという資本主義ど真ん中でやってると投資を続けて403日も経過してたったの1円も実績が出せない状況が続くと、普通なら辞めて次の挑戦へとスイッチすることだろう。この「諦めの悪さ力」が今回は功を奏したと言えるが、必ずしも功を奏するばかりではないので安易に真似すると危険。

小さな成果でもそこに「夢」が大きければ人は奮起する

一番最初の1作品が海外に嫁入りしたことは大変喜ばしいことではあったが、そこからも当然長い道のりが待っていた。毎月2,3作品程度の販売成約しか出せない状況が続き、なかなか次のステージに上がることができないでいた。しかし嬉しいことに株主やチーム、アーティストの皆さんが数少ない販売成約速報が飛ぶ度に大いに喜んでくれた。特にアーティストの皆さんからの喜びの声がぼくらの大きな支えとなった。

今回海外での販売が決まり、知らない間に自分の絵に海外販売のチャンスが与えられていたことに驚いています!こうした環境をCasieの皆様が日々作ってくれているのだと思うと感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

今月だけで既に3枚目の海外売約が決まったと知り、自分でも驚いております。 最近は、制作活動を休止しておりましたが、これを機に再開してみようかと思います。 また作品が仕上がり次第、送付させていただきます。

おかげさまでついに「海外進出!」です。思いがけない引き合いもあるんだと認識できました。より一層作品制作に励みたいと存じます。ありがとうございます!

海外で自分の描いた絵が売れた!?いまだに信じられないのですが、これは現実なんですね。これも私個人では一生かけても成し遂げられなかったことなのでCasieさんに作品登録をさせてもらって本当に嬉しく思います。

チューリッヒ!?私の作品がチューリッヒのお家で飾ってもらっていると想像すると嬉しいし、これからの自信に繋がりました。素晴らしいご縁を作っていただき本当にありがとうございます。

こうしたアーティストの皆さんからいただく喜びの声、期待の声が「表現者とともに、未来の市場を切り拓く」というミッションそのものに沿った行動ができているんだと手応えを感じることができた。こんなところで諦めてたまるか!満足してたまるか!という事業意欲に再度大きな炎がメラメラと燃え立った瞬間だった。

ベルリンでのエキシビジョンが大きな加速のキッカケとなった

作品の会場到着を待つ宏輔

徐々にオンラインを中心に海外向けの作品販売実績が積み重なり始めていた頃、ぼくはいろんなご縁が重なったこともあり、思い切って「ベルリンで展示販売会(エキシビジョン)をやろうと思う」と例の刺し飲みで宏輔に告げた。これは相談して決めたというより、勝手に決めてから告げた感じだったので怒られるかと思ったけど、「その発想はなかった。ので狂っててVery Goodだと思います!」とふたつ返事で決まり、すぐさま準備が始まった。

この経験は非常に大きかった。我々Casieがお預かりしているアーティストや作品たちが持つ新しい魅力や評価、そして近い将来に対する期待について現地の購入者から直に聞くことができた。この経験を通して海外向けの作品販売に関する新しい可能性や具体的な手段についても選択肢が一気に広がった。

20カ国に到達したけど、市場は巨大!次は50カ国到達でnoteを書きたい

Parisでの一コマ

記念すべき20カ国目はデンマークだった。個人的に作品をお届けした国を世界地図で塗りつぶしたものを持ってるんだけど、これを見ると本当に世界はまだまだ広大なんだって実感せざるを得ない。世界には195の国があるそうで、20カ国はたったの10%にしか過ぎない。次は50カ国に到達した記念にまたnoteを書きたいなと思う。

最近では世界の著名なコレクターさんにご購入いただいたり、特定のコレクターさんから複数回のリピート購入が生まれてたりもする。世界的に有名なギャラリストさんからオファーレターをもらうことも増えてきた。これからもあらゆる挑戦を重ねながら、グローバル流通に強い現代アートギャラリーとしてKAGが知名度を高めていけるようにする。

KAGから世界で人気のアーティストが誕生する日も近い。こうした将来の可能性を大いに秘めたアーティストたちの作品を日本に住んでいればサブスクリプションというサービスでお家に飾るチャンスがある。

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