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第11話 どのコンサルファームから応募するべきか?【JTCからコンサル転職へ】

拙者は、ケース侍田中。
JTCの社内調整業務に辟易し転職活動を始めることにした。

■前回のあらすじ
コンサルファームに出願するタイミングは、
①転職する必要がある喫緊の事情、
②ケース、ビヘイビアの準備の出来、
③選考してもらえるチャンス、
④コンサルファームの採用意欲、
から判断しよう。

コンサルティングファームの選考準備を進める中、拙者はどの企業から受けるべきかを考えていた。

職務経歴書はある程度仕上がっていよいよ出願が視野に入ってきた。
しかし、コンサルファームは多い。
一体、どこから受けていけばよいのか。

エージェントからは「どんどん志望度が高い企業から行きましょう!田中さんなら大丈夫です」
と言われている。

ちなみに、エージェントとのケース対策は1、2回でフィードバックも浅かった。何をもって大丈夫なのか疑問が残る。

実際、志望度が高い企業に受かれば何も問題ないが、落ちた際には相当萎えるのは目に見えている。
そこで、拙者は現役戦コン侍に相談することにした。

そして、現役戦コン侍とのMTGになった。

田中「どのコンサルファームから受けたらよいか迷っています。ご相談させてください。どうしたらよいでしょうか?」

現役戦コン侍「田中さんとしては、どうしたいんですか?
その考えがないと議論しようがないです。」

流石、現役戦コン侍である。
こちらが口を開けて答えを求める姿勢では受け入れてくれない。

田中「そ、そうですね汗。
戦略ファームを目指すとなると、ケース面接が不可欠になるので、志望度の低いファームから腕試し的に受けていくのか、仕事が忙しいので一気に志望度の高いファームから受けて早く終わらせるか悩んでいます。」

現役戦コン侍「で、田中さんとしては、どうしたいんですか?」

至極真っ当な質問であるが、拙者はどうしたいか迷っていて考えを持てていないので圧を感じる。

田中「そ、そうですね汗。
転職活動を急ぐ理由もないですし、志望度低いファームから腕試しをしながら受けていくのがよいかと思っています。」

現役戦コン侍「それでいいんじゃないですか。悩む必要あったんですか?」

初めての転職で分からないので、自分の考えに抜け漏れがないか教えてもらいたいから相談したのに。そんな冷たく言わなくても(もじもじ)…

田中「そう言ってもらえると安心しました!
実は転職エージェントから、理由はよく分からないのですが志望度高い企業から受けようと押されいて。悩んでいました。」

現役戦コン侍「なるほど、そうならそう言ってもらわないと分からないですね。
転職エージェントは基本的に候補者が内定して企業から売上が入るビジネスです。なので、売上達成目標から候補者に早く受けさせようとする傾向があります。
また、言ってしまえばエージェントは田中さんがどこに行こうが内定すれば売上が入ります。
あまり田中さんの立場から、どの企業を受けていくのが田中さんの希望に叶いそうか?を深く考えず、志望度が高い企業をとりあえず受けさせようとしているかもしれませんね。
転職エージェントとの接し方は、この辺りの事情を知らないと危ないです。
鵜呑みにしすぎないほうがいいですね。」

そうそう!こういったアドバイスをもらいたくて相談しているのだ。

田中「有難うございます。
あとは、志望度低い企業に失礼かなと思ってしまって…」

現役戦コン侍「それは、田中さんが心配する問題じゃないですね。
ファーム側の経営努力として、良い人に来てもらいたい様に努力するはずなので、田中さんが企業に魅力を感じなかったら、それだけです。
また、最初は志望度低いといっても選考受けていくと志望度が高まったりする場合もあるので、田中さんが’’失礼だから応募しない方がいい’’と考えすぎなくていいです。
とういか、コンサルファームは選考が熾烈なので、そんな余裕言っていられなくなると思いますよ。本番の独特の空気になれるのは大きいです。」

田中「なるほど。確かにそうですね。有難うございます」

拙者は現役選考侍のアドバイスを基に受ける企業を考えることにした。

――

田中の様にどのファームから応募するか悩んでいる方は多いだろう。

応募出来るファームが多いなら、志望度が低いファームから応募して、本番の選考に慣れていき、志望度の高いファームの順にチャレンジしていくのがよいと考える。

本番は独特の緊張感があり、いくら練習で仕上がってきても本番で普段の考えや伝え方が出来るかは別の力が働くからだ。

また、対策が長くなると緊張感が薄れたりする場合もある。
自分の力を測るためにも、一定仕上がったら実践練習を積んでいくのもよいと思う。

実際、戦略ファームであれば、大なり小なりファームで問われることの違いや特徴はあるものの、面接官が突いてくるポイントやケースの質に大きな違いはないだろう。
つまりは、どのファームの選考であっても、面接は自分の力を推し量れる貴重な機会なのだ。

総合ファームの戦略部門であっても、基本的に戦略ファームとケース面接の厳しさは同水準と思われる。
だが、なかにはケース面接での質疑応答が戦略ファームに比べ厳しくない総合ファームもある様だ。その際に面接に通過しても、自分のケース力を取り違えないよう注意されたい。

あとは「転職エージェントが進める応募の仕方に全乗っかり」も注意したい。

むろん、信頼出来るエージェントもいるだろうが、基本的にエージェントも社内での売上目標があり「候補者を転職させてなんぼ」の商売である。

エージェントによっては、どんどんファームを受けるように勧めてくる場合もあると聞く。
志望度が高い企業を受ける方が候補者も意欲も上がるので、志望度高い企業から勧めてくる傾向もあるかもしれない。

転職エージェントに勧められたから、なんとなく興味があったので応募してみた、そんな場合もあるだろう。

別に、何回もコンサルファームを受けることができるのであれば、受ける順番など気にする必要もない。

しかし、実は人生で戦略ファームにチャレンジできる機会は限られていることに注意されたい。

基本的には書類が通り面接までたどり着いたファームで落ちた場合、数年後の再チャレンジは難しいことが多いと聞く。

面接まで辿り着けた場合で数年後再チャレンジが可能なのは、
(1)他のコンサルファームへの転職したといった、ファームが欲しがる人物像として大きくキャリアが変わっていた
(2)リファラルでの応募
と聞く。

なので、気軽に選考を受けて、またダメなら今後受けようと思わない方がよい。そう思うと後悔することになるだろう。

転職エージェントとの接し方は、選考のディレクションを頼るのではなく、自ら手綱を引いてハンドリングしていくスタンスがよい。

でないと、いつの間にか自分が進みたい道とは違う路上の上にいるかもしれない。転職は自分の人生なので、転職活動も自らハンドリングしていこう。

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戦略ファームを志して内定する迄どの様に取り組まれたか、戦略ファームに転職された後の業務やギャップも綴られています。
今後、戦略ファームを目指される上で大きな刺激・参考となるはずです。

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