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自分の人生は誰が決めるのか?
選択理論という考え方がある。
人の起こすすべての行動は自分自身が選択しているというもので、例えば、「する」ことも「しない」こともその行動を自分が決めている。
行動とは、その時の自分にとっての「ベスト」を選択した結果だということ。
過去の栄光より、将来の理想より、今のありのままが本来の自分。
その自分が今からでもスタートを切れるということ。
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はっきりとした目的なんか無くてもいい
昨夜のCASAは珍しい夜のイベントでした。
この2019年は夜のイベントもゆるく始めていきながら新しいことにチャレンジしていこうと思っています。
今回は、ゲストを呼んで食事をしながら旅の話を聴くというもの。
大きなテーブルを囲んで一緒に食事をするってだけで最高の時間です。
昨夜のメニューは、テーマが「旅」だけあって、ゲストからのリクエストで
ペルーで食べたロモ・サルタードと、僕からはカオマンガイ、そしてCASA'n特製のティラミス、ご飯はまだまだ日本では馴染みの低いライスベリーをご用意しました。
まったくまとまりはありませんが、
これだけで外国気分になれる料理です。
今回は夜開催にも関わらず、高校生が5人もエントリー。
自分自身がこの先どうすればいいのか、何を選べばいいのか、海外に行きたいけどそれって大丈夫なのか、それぞれの将来のヒントを求めて参加してくれました。
ゲストスピーカーの若山さんはこう語ります。
僕はもともと海外なんか全く興味なかったんです。
それがたまたまの偶然で行くことになった結果、出会う人、眺める景色、美味しい食べ物、起こる出来事のすべてが、僕に取ってはカルチャーショックだったんです。目的なんか無くても最高の時間と経験を手に入れることができました。
何度も足しげく通ったバリ島への旅から、自分の人生を大きく変えることになった世界一周の旅へと話はシフトしていきます。
世界一の夕日を見たかった。
旅に出るのに、これ以上の理由なんていらないなって思います。
ギリシャにある三日月の形をしたサントリーニ島での不思議な人との出会いは、彼のその後の人生を大きく変えたきっかけの1つだったと話してくれました。
何かをするのに大した理由や目的なんか無くたっていいと思うよって言葉が若者たちの背中を押すようです。
僕も世界で一番空に近いところから青空を見てみたいなと思ってヒマラヤを歩きました。
その時に見た蒼い空は、20年以上経っても心の中で色褪せることなく今も残っています。
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自分一人でやってみるという気持ち
今日で高校を卒業する一人の若者は、進学も就職もしないと決めました。
これから半年間アルバイトをしてお金を貯めて、フランス〜スペインを旅するそうです。
彼は小学校6年生の時に、4年生の弟と父親と一緒にスペインを歩いて横断した旅の記憶を辿り、今度はひとりで歩きに行きたいんですと話してくれます。
実は彼は、その歩き旅を終えた後、それまで出会った人からいただいたものや、友達に買ったお土産など、旅の全ての思い出がたくさん詰まったバックパックを帰国直前に盗まれてしまいます。
中でも、その歩き旅で出会ったアメリカ人のカメラマンからいっぱい褒めてもらった自分のカメラで撮った写真が無くなってしまったことは、とても悔しかったと言葉を絞るように語りました。
その無くなってしまったカメラに写した景色をもう一度撮りに行くために、彼の新しいチャレンジは始まります。
今度は、ひとりでやってみたいんです。
もし自分の息子や娘がこう言ったら、あなたならなんと声をかけますか?
お金を出してあげますか?
一見、無謀にも受け取れるし、将来のことなど無計画すぎて不安を感じる親御さんは多いと思います。
僕はこれまでとてもたくさんの親子関係に関する人の悩みを聴いてきました。
思うのは、たとえ子どもが何歳であっても、過度な干渉は子どもの心を苦しくさせます。小さい頃から干渉しすぎると、その子は一見良い子に見える気がしますが、親や大人の顔色をうかがう子になってしまいます。
ついつい親として心配のあまり手を出し、声を出すのでしょうが、誰でも、自分の人生を生き抜く力を持って生まれてきていることを忘れない方がいいと思います。
心配するより信じることが、その子の人生を輝かせる最善だと思います。
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この世に自分ただ一人しかいない感覚
人がいない
気配もない
人が作ったものもない
風の音しか聞こえない
この世に自分ただ一人しかいない感覚
そういう感覚を味わったことがあるだろうか。
先日、ケニアから帰ってきた先輩がサファリツアーの様子を面白く話してくれました。
ランチボックスを持ってワンデイトリップに出かけると、人の立ち入ったことの無いような何も無いところまで連れて行ってくれるそうです。
そこで得た、ひとりきりの感覚。
それは例えば、
ヨットに乗り沖に出て風が凪いだとき、さざ波すら立たないとき、世界は無音になる。自分の呼吸の音が聞こえ、耳の奥で心臓が脈打つ音が聞こえる時。
明かりひとつない夜の森の中、木々や葉のこすれあう音、動物の鳴き声に包まれて、この世に自分だけが切り離されたように感じる時。
不安や寂しさに押しつぶされそうになる体験を経て、孤独を愛せるようになる瞬間があります。
それを経験すると、それまで見ていた景色の彩が違って見えるようになります。
この世にただ一人しかいない自分を誰より愛せるのは自分だけなんですね。
目の前にいる人も、同じようにたった一人の人。
だから大切なんです。
そんな自分と誰かの人生が瞬間だけ重なる時は、それこそが奇跡です。
奇跡はいくら待ってても起きません。
奇跡とは、自分が決めて行動した時にだけ起こる不思議な出会いなんです。
そして人生は、出会いによって形を変えていくんです。
自分の人生を愛せるようになるためのコツは、自分の「楽しい」や「好き」をどれだけ集めて行動に移すか・・しか無いだろうなって思っています。
大人も子どももね。
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