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日常にワクワクをもたらしてくれる人
2か月前に、2年ぶりに人前でお話をする機会をいただきました。
お話のテーマは #旅 。
世界に広がる新型感染症の影響から旅がしづらい世の中になって2年。
生活の在り方や仕事の仕方がいくら変わっても、人がどこかへ旅したり、旅行へ出かけたい気持ちを簡単に無くせるものではありません。
人によってはこれ幸いと、離島や身近な近隣など、これまであまり行く機会のなかった場所へと遊びに出かける人も逆に多くなったとか。
寒さから少しずつ解放されてくると心が浮き立ち、お出かけしたくなるのも、私たちが自然の一部である証なのかなと勝手な妄想にふけったり。
お話会を主催下さる方とのおしゃべりや打合せのおかげで、心が旅モードになり、毎日にワクワクを取り戻し始めてきました。
そしてなんと!第2回目が決まりました!!
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いつも旅の話をする際には、自分が大切に思っていることを一番初めにお伝えしていることがあって、
それは、当たり前に聞こえすぎて、
人によっては拍子抜けするかもしれません。
でも、自分にとって人生や命を懸けた旅で得られる幸せの総量が理解できたので、いささか生意気だとは思うけれどあえて伝えるようにしています。
それが、
#旅するココロ
旅するココロとは、例えとして言葉に置き換えるのは難しいのだけれど、これまで30年以上に渡って色んな外国や日本のあちらこちらで体験して感じたことを、これまで学び続けた心理学で昇華させ、そこから得た大きな気づきのようなものです。
そこに至るきっかけとなったのは、10年前、
「あなたが経験して感じたことを、そのままの言葉にして話してくれるだけでいい。」
そう、しきりに説得し続けてくれたある方のおかげで、生まれて初めて人前で講演する機会となった講演会があったから。
その時の講演会のタイトルは #感じるココロ という会でした。
説得し続けてくれた主催者となったその方は、人生の終末期をケアする看護師という職業についていて、人の最期を看取るお仕事。
その方が、「色んな経験から感じたジョーくんの個人的な感覚は、悩みを持ちながら今を生きる人たちにとって、とても必要なものだと信じている・・・その感覚に触れて欲しい」そう言い続けてくれました。
あらためて考えると、とても気恥ずかしいことだけれど、そこまで自分のことを買って下さっていたそのお心に感謝が足りなかったなと、こないだのお話会の後で電話をし、10年ぶりにお礼を伝えました。
そして、10年前の講演会のタイトルがなぜ「感じるココロ」となったのか、その理由が10年経ってやっと理解できた頭の悪さに笑ってしまいました。
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#五官を使う
感受性の高さは、人間性の豊かさと比例するように考えられることが多くあるように思います。
とりわけ、五感の表現力が豊かな人は、自然と人の目に魅力的に映る。
シンプルに考えれば、自分の魅力を上げたければ、五官を使って日常を意識し、感じたことを表現すればよい。ということになって、
また、人生を豊かにしたければ、五官の感度を高めればいい。ということにもなるのかな。
意識すれば感度は高まり、訓練すれば意識は高められる。
感じたことを表現する方法は様々で、自分流でいいから発信することが大切なんだと教えてもらったことがありました。
まだ駆け出しの頃、ある探検家の方から教えてもらったことがあります。
探検家がしなきゃいけないことは2つ
・何かを発見すること
・その発見を人々に伝えること
だそうです。
それは日常の中に埋もれた小さなものであっても同様と言われました。
この世界には、何もかもがありふれていて
そのひとつひとつが素晴らしく在りながら
五官を閉ざした人には退屈な物でしかない
目に見えるものからの情報だけを信じると
真の豊かさをもたらす小さな大切なものを
簡単に無視して人生から見落としてしまう
その昔、世界を旅したイギリスの探検家で「盲目の旅人」と呼ばれた目の見えない探検家がいました。
表面を一瞥しただけで満足する旅人にはない、近しさから得られる世界の細やかさが強烈な刺激となって好奇心を駆り立てるのです。
日本人風の言葉にすると、心の目で物事を観るといいますよね。
いずれにしても経験して感じて拾い上げた小さなことを発信することができると、その人の感じた豊かさは人に伝播して世の中を豊かにしていくという考え方が好きです。
そこで重要になってくるものが語彙力というものです。
先日の打合せの際に、語彙力の大切さについて触れたのですが、語彙力がなぜ大切なのかは人は教えてくれません。
分かりやすい例で、
日本人は古来より色彩感覚が優れていて、和名の付いた伝統色が一般的に使われているものでも460~480色くらいは検索すればすぐに一覧で出てきます。
この色の識別に文化がどれほど関わっているか、最も端的に示してくれるのが言語で、その研究結果として、色名の語彙が少ない言語を母語として育った人は、色の違いにあまり敏感でないことが分かっています。
例えば、ある国では、桃色と茶色という言葉に相当するものがなかったり、またある国では緑と青と紫が同じ言葉だったりする文化圏もあります。
色は、感情を表現することにも役立っているので、語彙力を増やしていけば、世界の美しさを意識して観ることができるようになり、目に映る世界がより鮮やかな彩をもって美しく見えるようになります。
これは日本が優れているという話ではなく、語彙力を増やしていくと、色々なものを意識しながら世界を観るようになるので、小さなものも発見しやすくなるという例えです。
また、小さなものは近いほど当たり前すぎて気づきにくいのですが、近いほど感知もしやすいのが特徴です。
一番遠くのものを認識するのが視覚で、聴覚、嗅覚、触覚、味覚という順が物理的な距離になりますが、その全てをフル活動させた自分の感覚から想像する世界って、どんな世界だと思いますか?
ワクワクって、誰かや何かとの出会いで得られることって多いですが、実は案外、目の前や足元にたくさん落ちてたりするものもあるのでしょうね。
第2回目のお話会、すでに満席でキャンセル待ちだそうで、お話を伺いながらワクワクが止まりません。
レーナさん、ありがとうございます。
聴いて下さる方たちが、少しでも、旅するココロを感じてもらえるように、ワクワクをムクムクと膨らましておきます。
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