松田みずき

ドバイ在住。アマゾン(ドイツ)、シェル(オランダ)、トヨタ(ベルギー)で商品企画、戦略の仕事に携わる。 東京大学教養学部国際関係論卒。INSEAD(フランス)経営修士。 海外に留学・転職したい方、英語を伸ばしたい方を応援しています。

松田みずき

ドバイ在住。アマゾン(ドイツ)、シェル(オランダ)、トヨタ(ベルギー)で商品企画、戦略の仕事に携わる。 東京大学教養学部国際関係論卒。INSEAD(フランス)経営修士。 海外に留学・転職したい方、英語を伸ばしたい方を応援しています。

マガジン

  • 海外就職:オランダ、エネルギー会社

    最初に海外で働いた時の経験。オランダに本社をおく、Royal Dutch Shellでチームメンバーとの人間関係に悩みながら過ごしたことなど、当時は辛かったけど、今となっては一番成長したと思える経験。

  • 海外就職活動:MBAサマーインターン

    MBA入学後から始めた海外での就職活動に関する記事をまとめています。オランダでのサマーインターンシップの体験が中心です。

  • MBA~勉強

  • MBA~受験対策

  • 学生時代:3度の留学体験と東大の国際関係論での思い出。

最近の記事

海外就職:オランダエネルギー会社①

INSEADを卒業後、オランダのハーグにあるシェル本社で仕事が始まった。念願かなってのヨーロッパ就職だったが、そこから始まる2年半の会社生活は上手くはいかなかった。私の上司はシンガポール支社在籍のベルギー人だった。上に媚びない性格、するどい分析視点など、尊敬できる点も多く、その率直な人柄が好きだった。ただ、マネージメントに興味がなく、彼と同じくシンガポールにいる部下でさえ、マネージできていない状況だった。そして、オランダにいる私を含むチームメンバーは放置状態だった。 白人男

    • 海外サマーインターン③正社員採用に向けて

      入社前から準備開始 7月に夏休みが始まってすぐ、シェルでのインターンを開始する予定だった。ところが、就労ビザの入手が遅れてしまう。私は、絶対に内定をもらってヨーロッパで就職したいと思っていたので、ビザの発行が1カ月遅れても、夏休み開始と同時にハーグに引っ越し、インターンの準備をすることにした。週に2回程度、会社に顔を出し、上司に参考資料をもらって、業界知識を身につけた。お給料をもらえずとも働くことで、上司に熱意を示したい、という狡い計算もあった。 ただ、ビザが取れるまでは

      • 海外サマーインターン②面接

        投資銀行 全く展望の見えない海外での就職活動だったので、何でも良いからとりあえず100社応募する、という目標をたてた。その結果、アジア、ヨーロッパあわせて20の投資銀行にエントリーした。朝早起きして、授業へ向かう前に、機械的にエントリーシートを提出した。1月のヨーロッパは朝9時過ぎまで真っ暗だ。森に囲まれたフォンテーヌブローの冬の朝はとても落ち着く。他のルームメイト達が寝静まっている中、私の部屋の電気だけがついていた。 20行エントリーしたうち、面接まで進んだのは、メリルリ

        • 海外サマーインターン①応募

          私にとって最初の海外での就職活動は、MBAが始まる1カ月前に、香港での投資銀行巡りに参加したことだった。2日間で、主要な投資銀行の香港オフィスを訪問した。2年制のMBAでは、1年目は学業に集中し、2年目から就活をする。INSEADは1年制なので、入学した途端、就活もしないといけない。中でも投資銀行は、サマー・インターンの応募が一月から始まる。INSEADの授業開始と同時期だ。そこで希望者のみ、入学前の1月から2月に投資銀行を回るトレックが学校主催で組まれた。 ある投資銀行の

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        • 海外就職:オランダ、エネルギー会社
          1本
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        • 学生時代:3度の留学体験と東大の国際関係論での思い出。
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        • トヨタの海外部門の仕事:大企業で働くメリット・デメリット
          6本

        記事

          MBA卒業~ディーンズ・リストかなわず

          アカデミック・レップ最後の仕事MBAに通っていた時、アカデミック・レップ(学級代表)としての最後の仕事は、卒業式で「最も面白かった授業」の教授を発表することでした。この頃には、英語で人前で話すことは平気になっていました。 卒業式には日本から両親も来ていました。時差ボケと、よく理解できない英語のスピーチが続き、居眠りしていたようでした。すると、突然私がスピーチしたので、びっくりして目が覚めた、と言っていました。 ディーンズ・リスト:成績トップの証明 復学したとき、成績トッ

          MBA卒業~ディーンズ・リストかなわず

          マッキンゼー出身のエリート(フィンランド人)とジョギング友達になる。

          たまたま相部屋になったのがきっかけ入学してすぐに、フィンランド人の女の子と友達になりました。入学直後、週末泊まりがけで起業について学ぶワークショップに参加しました。そのときに、たまたま同じ部屋になったのをきっかけに知り合いました。 2泊とはいえ一緒に過ごし相手なので、彼女の経歴を調べました。するとマッキンゼー出身で、五カ国語(英語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、フィンランド語)を話す超エリートでした。マッキンゼーで働きながら、1年間EUのためのプロジェクトでインドネ

          マッキンゼー出身のエリート(フィンランド人)とジョギング友達になる。

          MBAでAcademic Rep に立候補

          復学したときに掲げた3つの目標1年間の休学を経てMBA復学した際、3つの目標がありました。 第1に海外で仕事を見つけること。これは、海外で働く夫と暮らしつつ、専業主婦にならないためです。 第2に成績トップ10%以内に入り、ディーンズ・リストにのること。これは、海外の就職活動でGPAをレジュメに書くのが普通であるためです。復学した際、1学期の授業からやり直させてもらいました。休学前に取った単位は再履修する必要はなかったのですが、成績がかなり悪かったからです。 そして、第3

          MBAでAcademic Rep に立候補

          1年制のMBAを、3年かけて卒業

          入学3ヶ月後に休学9月から始まったMBAでしたが、12月に帰省した際、たまたま行った血液検査で、肝臓の数値が悪く、C型肝炎の治療が必要、と言われました。 今ではもっと短期に効き目のある特効薬があるようですが、2011当時は、インターフェロンとうい注射を1週間に1回、注射しなくてはなりませんでした。フランスでの留学は中断して、札幌にある実家に暮らしながら治療に専念することにしました。 幸いインターフェロンが効きやすいタイプで、注射を打ち始めてすぐに効果がでて、ウィルスが消え

          1年制のMBAを、3年かけて卒業

          Study Groupで学ぶ「フィードバック」の極意

          Study Groupとは九月、MBAがスタートしまし。入学直後、5人のメンバーで構成されるスタディグループが発表されました。最初の2学期間の全科目の課題を一緒にこなすメンバーです。毎日数時間以上、この5名で一緒に過ごし、課題の話し合いをしなくてはいけません。 国籍や仕事のバックグラウンドなど、なるべく多様性を重視して学校側がこのスタディグループを作ります。衝突する可能性の高いグループ構成となっています。 私達のグループは、アメリカ人の男女1名ずつ、イタリア人男性1名、イ

          Study Groupで学ぶ「フィードバック」の極意

          学生ビザを取得できないままの留学

          帰国が面倒で、ビザ申請の優先順位を下げるフランスでのMBAへの留学がきまり、日本の仕事を退職しました。学校が始まるまでの3ヶ月間は、ベルギーで働く夫のもとで暮らし、フランス語の語学学校に通うことにしました。日本を出る時点で、フランス留学用の学生ビザを申請しよう、という考えは思いつきませんでした。 そして、後に猛省することになるのですが、3ヶ月のベルギー新婚生活中、フランス語やビクラムヨガに夢中で、これから始まるフランス留学に必要なビザを取り損ねたのです。 海外生活の優先事

          学生ビザを取得できないままの留学

          MBAの準備をしながら「駐在員妻」体験

          3ヶ月の新婚生活INSEAD(MBAの学校)から内定をもらった私は、晴れて夫の暮らすベルギーに戻ってきました。ベルギーでつきあい始めて、私が日本に帰国し一年半ぶりに一緒の街に暮らせました。八月からはフランスのビジネススクールに通うので3カ月だけでしたが、夫と一緒に暮らせました。その後、10年にわたり、今年私が仕事をやめてドバイで一緒に暮らすまで、私達夫婦はヨーロッパの2つの都市で週末婚をすることになったので、とても大切で幸せな時間でした。 夫の家は一人暮らし用だったので広い

          MBAの準備をしながら「駐在員妻」体験

          MBAエッセイ対策

          MBA受験でスコア・メイキングがある程度できてきたら、エッセイに取り組みます。これは大学受験の2次試験のようなもので、人気の学校であればあるほど、スコア・メイキングは足切りにしか使われず、エッセイがより大事です。十月頃から、エッセイを書き始め、12月から1月頃に複数の学校に提出しました。 エッセイはスコア・メイキングよりもずっと楽しいプロセスでした。海外の人は自力でエッセイを書いて提出する人も多いですが、日本人は、英語をブラッシュアップするために塾を使う人も多いです。私も塾

          MBAエッセイ対策

          TOEFL、GMAT攻略法:下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる

          MBA受験におけるセンター試験が、TOEFLとGMATです。今回は、私がどのように勉強して、そこから気づいた結論「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」について書きたいと思います。 TOEFLTOEFLは、最近では日本の大学院の院試でも広く使われており、海外の大学に英語を母国語としない学生が応募する際に求められる英語の試験です。テストに使われる例文にアカデミックな内容が多く、そこがTOEICとの一番の違いです。 TOEFLは、下手に塾に通って勉強するのではなく、高得点が出るまで何度

          TOEFL、GMAT攻略法:下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる

          海外駐在員ではなく、ローカル採用を選ぶという冒険。

          外資の日本支社or日系企業で海外駐在の2択大学生だった私にとっては、「国際的な仕事」の選択肢は2つでした。日系企業で海外向けの仕事をするか、外資系企業の日本支社で働くか。外資企業の日本支社で働くのは、日本市場にフォーカスした仕事がメインなので海外に行きにくいのではないか、と思いました。帰国子女などすでに英語がネイティブなみに上手で日本で働きたいという人や、「コンサルや投資銀行のトップを見たい」など、海外志向とは別の動機で外資系の日本支社を選ぶ人が多いと思います。 日本で生まれ

          海外駐在員ではなく、ローカル採用を選ぶという冒険。

          海外駐在したいなら、大企業はさけるべき。

          大企業の海外駐在は高倍率トヨタ自動車で働いていた最後の1年間、私は会社の時間外活動で、『マネージメント研究会』という月刊誌の記者をしていました。この雑誌は、ビジネスリーダーやアスリート、政治家にインタビューをして、トヨタの経営に対する提言をする、という目的でした。 私がインタビューの相手に選んだのは、夫が務める会社の会長でした。その海外赴任に関する人事方針に強い関心を抱いていたからです。 夫は、入社3年目からドバイとベルギーに駐在をしており、大阪本社では約1年しか働いてい

          海外駐在したいなら、大企業はさけるべき。

          人生で最高の1年、ベルギー駐在。

          「海外駐在できないなら、辞めます。」商品企画の仕事は面白かったが、2年間も同じ仕事をしていると、トヨタでは完璧な型があるので、どうしても歯車のように感じ始めました。私は、入社3年目の頃、上司に「海外研修に行けないなら辞める」と言って、半ば脅しのような形で、海外研修を手に入れました。 ベルギーでの1年は最高でした。あまりにも充実していて、幸せ過ぎでした。他にも同期が5人くらいベルギーに駐在していて、週末には一緒にヨーロッパを旅行しました。仕事が充実していたから、プライベートで

          人生で最高の1年、ベルギー駐在。