フランチェスコの今日の一品:ブラックタイガーエビとズッキーニのリングイーネ
イタリアではズッキーニとエビの組み合わせはパスタの定番の一つです。
今回は、ひと工夫してエビの旨味を最大限に引き出しパスタにしっかり染み込ませるレシピをご紹介します。食材は、すべてお近くのスーパーで手に入るものばかりですが、味は本格的なイタリアンです!
ズッキーニに関する蘊蓄はここで語っていますのでご興味ある方は読んでみてください。
https://note.com/casa_brusa/n/n1f6297d79686
このレシピはとても簡単ですが、いくつかのコツがあり、ポイントは三つです。
①エビの殻で出汁を作る。
②その出汁の中でパスタを仕上げる。
③エビの焼き方。
この3つを押さえれば、家でもレストラン並みの味を出せます!
また、パスタをゆでるための鍋以外、出汁づくりのための小鍋と、フライパンは二つ使いますので予めご用意ください。
エビは、今回はブラックタイガーを使いましたが、殻付きの生エビであればほかの品種でも大丈夫です。
使うパスタは、スパゲッティでもいいのですが、やはりリングイーネがおススメです。
◎食材 2人前
・リングイーネ 160 gr
・ズッキーニ 1本
・ブラックタイガーエビ 6~10尾
・パセリ 適量
・ニンニク 2片
・白ワイン 適量
・エキストラバージン・オリーブ・オイル(以下、EVO)
・サフラン 適量(必須ではない)
・赤唐辛子(鷹の爪) 適量
・黒胡椒
・塩
①パスタ用のお湯に火をつける。
エビの殻を外す。背ワタもきれいに取り除く。
パセリは、葉っぱと茎をそれぞれ使うので、別々に用意する。茎は5本ぐらい必要。
器の中で、塩、黒胡椒、細かく切ったパセリ(少量)でエビに下味をつけて冷蔵庫の中で15分ほど寝かす。
②小鍋の中にEVOを引き、ぶつ切りにしたニンニク(1片)、パセリの茎(5本程度)、赤唐辛子、その上にエビの殻を入れる。
火をつける(中火)。エビの殻の色が変わりニンニクの香りが漂ったら、白ワインをかけてアルコールを飛ばす。
火を極弱火にし、エビに塩をまぶしさらに用意しておいたパスタ用のお湯を入れる(おたま3~4杯ぐらい)。ふたをして極弱火で約10分程度煮る。
③ズッキーニを切る。今回はロングパスタを使うので、ズッキーニの切り方も写真のようにロングにする。イタリア語で「マッチ型」の切り方という。
④コーティングされているフライパンにEVOを引いて、二つに切ったニンニク(1片)を入れてから弱火で加熱する。
ニンニクの香りが油に移ったら、ズッキーニをフライパンに投入。
油になじませてから、中火程度で時々混ぜながら色が少しつくまで炒める。最後に塩をまぶす。※ここがポイント!塩は必ず最後に加える。最初からまぶすと、ズッキーニから水が出て、煮崩れしてきれいに炒めることができない。
※途中でニンニクを取り出す。出汁の小鍋の中に入れると出汁も美味しくなる。
※ズッキーニに少し黒胡椒もかけるとよい風味になる。
⑤エビを焼く。
フライパンにほんの少しのEVOを引いて中火で温める。フライパンが熱くなったら、トングなどを使ってエビを一尾一尾置き、片面40秒程度づつ焼いて器に移してふたやお皿などで覆って置いておく。
弱火に切り替えて、②で作ったエビの出汁をざるを通しながら(殻を入れないように)、ゆっくりフライパンに注ぐ。
サフランを使う場合、この段階で少し加えて出汁の中で溶かす。
※ここでアルミ製のフライパンを使うと香ばしい焦げができて出汁がさらに美味しくなるが、コーティングされているフライパンでも大丈夫。パスタを作るにはアルミ製フライパンに勝る道具はないので、興味がある方はネットで「業務用アルミフライパン」で検索すればいろいろ出てくる。
⑥リングイーネを鍋の中でゆでる。袋に表示されているゆで時間の半分が経過したら、出汁が入っているフライパンに火をつける。出汁が沸騰寸前になったら、リングイーネを鍋からフライパンに移す。ゆで汁を少しづつ加えながら、パスタを常にかき混ぜたり、フライパンをゆすりながら出汁の中でパスタを仕上げる。
※パスタの水分吸収速度は遅くなるため、表示時間以上かかる。
⑦リングイーネはいい具合にアル・デンテになり、出汁とパスタから出たデンプンが乳化したら、ズッキーニも加えてよくかき混ぜる。
これは目指している乳化状態!
⑧お皿に盛りつける際、エビを乗せ、EVO少しかけて、細かく切ったパセリも散らしたら完成。
Buon appetito!
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