64. 階段とテラスを作る 1
Casa Arkadiaは二階建て。
だけど一階の私たちの居室スペースとなる東側は、土地の傾斜を活かしたいクマ夫のどうしてもの希望で他の部分より70cm下げてある。天井は同じなので、一階の2/3が260cmあるのに対して居室スペースは330cm。天井が高いと言うだけでリッチな気分になってしまう小市民である。
その、共有部分(キッチン、食堂、リビングなど)から居室スペースに降りる階段を、これから作ろう、と。
やっぱ階段ないと危ないよね〜
今まではありませんでした。なので70cmの段差をブロックなどでなんとか踏み台っぽくして使っていたけど、やっぱりさっさと作りましょうよ、と言うことで。
階段をつける場所は3箇所。図の緑のラインから下の部分。
寝室1、作業室、寝室2。
セサール兄とクマ夫で、計測・計算して、寝室1は少しヘリにカーブつけたり。ステップの部分は頑丈にブロックを積んで箱型にし、その中はしっかりと小砂利とセメントで充填。
一番上の段は鉄骨入れてセメント流し込んでじっくり乾かす。この流し込んだセメント表面をきれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜にするのがなかなかヒーリング効果ありまして。コテで何度か撫でてスルッと上手く行った時には気持ちがいい。
現場監督によるチェック作業↑
その下は空洞にしておけばスーツケース入れたり靴箱にしたり、なかなか使い勝手良さそう。ビビリの猫の隠れ場所にも。
しっかり測ってやったのに何故かちょっと斜めなのはご愛嬌(自分の家だからそれで済まされる)。そんなに難しい作業ではない(彼らにとって)が、あっちこっち乾かしながらなので結構時間かかる。
寝室1のはちょっと遊ぶ
周りの型も、ありもの(天窓の残り)で
この作業と同時進行で家の南側にテラスを作る。
これも、セサール兄さんとクマ夫の男作業。
「テラスはどんな感じにしたいか」と聞かれたのが9月ごろ。写真を撮ってそこにお絵描きツールで簡単に線を引っ張って誰が見てもテラスでしょう!な絵を描いてみる。あれこれデコるのは基本を作ってから。シンプルに頑丈にできればいい。
ちょうどその頃、いつもの金物屋さんで「コンクリート製チューブ」が激安になっていた。コンクリートでできた直径20cmほどの円筒で、長さ1m。これがなんと奥さん200円ぐらいだったんですよ。頭の上にピコーンと明かりついたクマ夫、これをうまいこと使いたいと試しに12本購入。電気カッターで割りに簡単に縦にも横にも切れるのが彼には楽しいらしく、これをあっちにもこっちにも使いたいんだとか。これぞセルフビルド。既存の工法、資材に拘らず、物理的に考えて安全で長持ちしそうならなんでも使いたい。しかも片方がゾウさんの足みたいになってる。
ゾウさんの足みたいでしょ
まずこのコンクリートのチューブの中に鉄筋(あのね、今初めて知ったのよこの日本語名w)を入れ、チューブごと鉄筋コンクリートに仕上げ、それをこのテラスを支える足にする。コンクリートにはもうぎっしり、小砂利混ぜ込んで。
さて、今回はここまで。
描いている途中、後ろからクマ夫が覗き込み、私が各工程の写真を撮っていたことに驚いている。パー子師匠みたいに毎日撮ってたじゃん。気づけ。