120. 修繕と工作
はい、またご無沙汰してしまいました
元気にやっておりますよ
さて、話は2023年の夏〜秋のこと。
修繕とペンキ塗り
Casa Arkadiazのある地域は「夏」(6〜9月)と言うと雨季になる。
一番暑い時期は3〜5月で、通常なら6月初旬からひんやりした雨季となる。
雨季には1日一度程度、ドザッと雷雨があり、降雨量もなかなかのもの。
雨季が始まってすぐ、少し雨漏りしているのに気づいた。
明かり取りの天窓はポリカーボナイトで出来ているのだが、それを鉄枠に取り付けている穴からピタピタと雨水が滴っている。大雨の夜に確認すると4筋。
翌朝、シリコンガン、カッター、テープ、水気を取るための古いTシャツなどを持って天井に上がる。スマホも忘れずに、そして一階のドアの鍵は開けておく。クマ夫がいない時期だったので、何かあった時にはセサールやクラウディアを呼ばないとならない。何か、と言うのは例えば、何かのはずみでハシゴが外れてしまった、2階テラスのドアが閉まってしまった、一人屋上で何か起こって助けが必要、そう言う時。アクシデント映像やパニック映画の見過ぎ?いや、これ本当に必要。だって家の前を通る車は日に5〜7台が往復する程度だし、道路から30m以上離れてるし。
取り付けてあるネジ穴に、設置当初のシリコンは残っているが、もう3年前のこと。少しめくれていて劣化しているが、毎日受け続けている太陽光線にやられてしまうのは当然。それだけ日差しが厳しい。ポリカーボナイトの板に極力体重がかからないように注意しながら、古いシリコンを取れるところは取って、新たに塗布していく。朝のうちに行えば、気温も低いので気持ちよくできる。10時過ぎたらダメだよね、ギラギラ暑くて。
シリコンも乾き、夜になって雨がザバザバ降ってきた。さて、屋根修繕の成果はどうでしょうか。
一滴の漏れもございません!!!
これを施工業者に補修頼んでいたら、いくらかかっただろうか!
ただ、端からどんなに手を伸ばしても、シリコンガンが届くのはたかが知れてる。真ん中の部分はどうやっても届かない。もし今後、年数が経って真ん中付近から雨漏りがし始めたら、それはもうプロを呼ぶしかないよなぁ。
ついでっちゃぁついでな感じで、この部分の壁2面は石膏ボードでできている。今のところ雨漏りは一箇所だけ(修繕済み)なのだが、万が一これ以上雨漏りしたら大変。なので先回りしてこの壁を防水ペンキで塗ってしまうことに。サクッと塗れば、家の中に色彩が生まれ、かなり気分が変わった。
ランドリールーム兼物置の壁
家相に詳しい友人の助言を元に、それまで「別に人に見せる場所じゃないから」と放置していたランドリールーム兼物置の壁を白く塗ることにする。彼女曰く、家の南西はそこに住む女性の健康を司る場所だとか、本来だったら洗濯機や流しなどの水物、冷凍庫などの温度を下げる物は置かないほうがいいらしいのだが、狙ったように両方ともそこに鎮座している。かといって他に置き場もない。彼女の打開策が「そこの壁を白く塗る」と。白く塗ることで、洗濯機と冷凍庫から出る「体を冷やす」気が無くなるという。
ちょうどこの家に越してくるあたりから、少し体調が悪いことが重なった。更年期という年齢でもあるのだろうけれど、2ヶ月に一度、二日間ぐらい横になっているしかできない日々があったり、膀胱炎、坐骨神経痛、ものもらい3回。今までやったことのない「家づくり」の作業に対して、自分の体力を過信していたという点もあるだろうけれど、それにしてもこの不調続きには参っていた。思うように進められない。
ということで、家には白いペンキならたくさんある。二日ほど集中すればこのランドリールームの色塗りぐらいすぐだ、ということで色を塗る。ブロックにそのままだし、かなり雑ではあるが、どんよりとしたグレーでは無くなった。
するとどうだろう、今日これを書いている時点で約一年経つのだが、その間不調になったことも怪我や故障などもまるで無くなった。
もちろん、自分自身でも「やりすぎない、疲れないように」よく気をつけて、二勤一休体制を取るようにしているからというのもあるだろう。けれど、やはり体調は良い。そういうことってあるんだねぇ。ありがたい、ありがたい。
キッチン改善
改善も何も、自分で作った物なんだから「まだ途中です」と言えば良いだけで。はい、まだ途中でしたが、完成させたいですよね。
私は作ることが好きなので、うまいかどうかは別にして、和食洋食中華イタリアンギリシャメキシカン、ここ数年ではスパイス自家調合してカレーも作るようになった。となると、やはりスパイス類乾物(豆やシード類)がどうしても増えてしまう。
作業台としてもずらっと横一列にお皿などを並べられるスペースも欲しい。
クマ夫が作った「彼サイズの流し台」の背中の部分を一面覆う棚を作ろう。
まずはこの流し台。ブロック剥き出しのままだったのでそこからどうにかせねば。セメントと砂を混ぜ合わせたものをブロックの上に塗りつけていく。エンハレとメキシコで呼ぶこの作業、意外に私は好きで、その箇所があると進んでやっていた。
その後、ペンキを塗る。
極力、今ある木材や端材などを使う。各部屋のドアを大工さんに取り付けてもらった時に出た端材がとても役に立つ。スパイスやハーブの種類ごとに小分けに置けるように、仕事で使う商品が入ってきた箱をガムテープなどで強化した。
2023年に入って、大工仕事はもういくつやったんだろう。大中小の棚ばかり作っている。今のところ棚しか作っていないし、棚しか作れない。今年最初の頃は手順でまごついていたけれどもう迷わない。サクサク進められる。
と言うことで、キッチンのスパイスラック兼作業台完成。1g単位のスケールも立てて収納。自分で言うのもなんだが、機能的な上に最小スペース。
前述のクマ夫用流し台横のスペースに、偶然というには恐ろしいほどのピッタリサイズで家具が一つ収まった。こちらで家族同然のお付き合いをしているところのおばあちゃんがその冬に亡くなり、形見分けでもらってきたテレビ台。これがここにすっぽり収まるので食器置き場の一部とする。
どんどん家具の置き場が決まり、今まで箱に入れてしまっておいた食器なども少しずつ外に出せるようになってきた。愛着のある食器で食事をすると言うのはなんとも心地がいい「ただいま」と言う気分すらしてくる。それにしてももう少し食器置き場をなんとかきちんとしたいのだが、それはまた今度。だってまだ「未完成」だもん。