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ゾウさんの足みたいなテラスの支えが12本。デンデンデンと立ちました。がっしり安定しています。土地は西から東に向かって傾斜しているので当然東側のテラス下の空間が広がることになる。約2m四方の広さに、高さは1.3mある。ここは今はそのままにしてあるが後々、畑の道具や資材を入れられる納屋スペースにしようと考えている。南側の家正面になる部分の壁はマヌエルがせっせと作ってくれた石塀と同じ素材が十分残っているのでこれをつけたいとクマ夫。頑張ってくれたまえ。

ゾウさんの足、か?
ここを納屋スペースにしたく
珍しく井戸端会議してる


 ここでテラスの進行が少し止まった。

 どんな部材でどのように作れば、手間もかからず丈夫でそして建設費用も抑えられるか。クマ夫があちこちに出かけ部材リサーチしながら建築業者などにアドバイスをもらっている。もうテラスは彼に任せた。

テラスの代替の骨組みが出来てから2ヶ月以上そこは放置されている。出入りが結構めんどくさい。でもあれこれ言ってクマ夫拗ねられても困るので、こちらも放置。アーティスト気質な彼は「💡!!」と来るまで時間はかかるが、来たら早い。なので“降臨するまで待つ”に限る。


 その間、室内の階段の続きをやったり、

現場監督からとりあえずOK頂きました

ある日突然「キッチンアイランドは俺がやる」と言い出して、あっという間の三日間で作り上げてしまったり。天才気質とはこう言うこと。私はその素質は0なので、コツコツやっていくしかない(ああ、自分は隠れた天才なんだと思っていたから地道にコツコツがすごく苦手で、しかも天才ではないと気づいたのが20代半ばで遅かった私の人生。最初からコツコツやっていればよかった)。

ざっと床に線を引くと
ゴゴゴゴゴとブロック積んでいっちゃうパワー羨ましい
あっという間にコンクリ流し込む型枠も用意して
中に入れた発泡スチロール動かないようにカニちゃんが抑えのバイト
型枠抑えてるほうきとか板っキレとか


本家のキッチンカウンターを私が竹と土塀(コンクリ仕上げ)で作ったのに対して、彼のはすぐに仕上がりすぐに使えるブロック、鉄筋コンクリート製。いわば力技。2階テラスに使った部材や家の裏にある貯水タンクに使った部材のの半端材をうまいこと組み合わせて、100kg乗っても大丈夫なぐらい丈夫なキッチンアイランド。流しは洗い物専用なのでクマ夫が使いやすい高さにしてある。私には高すぎてちょっと無理。ここでも配管の得意なクマ夫はサクサク部材をつなげ、温水器から伸びるパイプに蛇口を一つ加えてバケツに直接お湯が貯められるようにしたり。好きなようにやってください。

さあ、そろそろテラスのアイデア、彼の理想に叶う素材に出会ったようです。

トタン。

屋根に乗せるのではなく、床に使うんです



あれです、台風で吹っ飛ぶトタン屋根。あの凸凹なトタン板を床面にすると(でも、吹っ飛ぶトタン板より分厚くて頑丈な気もする)。これを並べて固定し、その上にコンクリを流し込んで行く、とのこと。ほほぉ。

そうなるとあれですね、相当な量のセメントミックス作らなあかんのですな?ちなみにセメントミックスとは。セメント1に対して篩にかけて小石などを取り除いた砂5、これに水を加えて混ぜ用途に合わせた固さまで調整する。この「混ぜる」作業がクマ夫は大嫌い。何がどう大嫌いなのかわかりません。もちろん大量になると相当力もコツも必要なので大変なんだけど、私実は結構好きな作業。ブロック積む時とかは大きいタライで混ぜ混ぜするのだが、力が男性よりないのでショベルで混ぜていく。クッキーやケーキの生地を混ぜる容量で、切るように混ぜていく。単純な作業なのにちゃんと混ざっていく様子を見るのが好きだ。なのにクマ夫はこれが大嫌い。量が半端ないのでこの時こそクマ夫のクソ力が必要なのに。

 と頭を悩ませていたら思い出した。

 この集落で去年、中古の可動式ミキサー買ったじゃん。一日$200ペソ(1000円ちょっと)で貸してるじゃん。若いチャラン(下っ端)雇うのと同じで、休みなく働いてくれるし。偶然にもミキサーの保管場所はお隣のホアキン氏宅。借りましょうミキサー、運びましょうミキサー。結構な重量なので、セサールのバギーバイクで引っ張りますよ。あっという間ですよ。無理に人力でやるこたぁない。怪我したらどうする。

サボらず愚痴らず働いてくれます


 と言うことで、強力な助っ人(ミキサー)を実働三日で雇い、男たちは炎天下、テラスの天板作りに励む。

 時期は3月。3月はこの地域の一番暑く乾いた時期の始まり。

写真は光量絞ってます。照り返しキッツイです。


 トタンは銀色で照り返しがすごいことに。必要以上に屈強に見えちゃうターミネーターみたいなサングラスをかけて男たちは挑む。


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(元週刊) Casa Arkadia の作り方  〜メキシコで、家を作っています〜
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