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私にできること

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【オンライン職業講話】

先月、将来について考える日本の学生さんたちへ向けて私がこれまでやってきたことや、実体験を通して大切にしていることなどをぎゅぎゅぎゅーっと詰めてオンラインでお話しました。

このオンライン職業講話は、元JICAボランティアでブラジルにいらっしゃっていた廣瀬 拓哉 (Takuya Hirose)さんが運営されているもので、将来を考える学生さんがより多くの人の経験や価値観に触れ可能性を広げるためのものです。特に今はコロナによる不安の中、職業体験や講話の機会が少なくなっているそうで、学生さんたちにとってはとても貴重で大切な時間になるに違いなく、素晴らしい活動だなぁと思っています。

廣瀬さんと知り合ったきっかけは、今年一月、友人の元女子プロ野球選手の小西 美加 (Mika Konishi)と一緒にブラジルへ野球普及活動のプロジェクトでいらっしゃって知り合いました。このプロジェクトも野球を通じて世界の子どもたちを笑顔にするとっても素敵なプロジェクト(こにたんプロジェクトKonitan Project)です。

さて、今回、私が学生さんたちにお話することになり、私の現在の仕事や活動、今に至るまでの経歴や経験、料理研究家について、実体験を通じて大切にしていることや考え方、学生の皆さんに特にお伝えしたいこと、海外生活や現在のブラジルのこと などをお話しさせていただきました。

どんなことを話そうかなぁと色々振り返りながら考えていると自分の人生を客観的にもみえてきて私自身もとても貴重な経験になりました。

学生の皆さんがキラキラした目でメモしながら真剣に聞いてくれたのがとても印象的で嬉しかったな。海外思考の強い方が多く、中には料理を仕事にしたいと思っている方もいらっしゃいました。

アンケートでいただいた学生さんからは「私にできることをこれから探し、学生だからこそできる活動を行っていきたいという気持ちになった」や「私も料理で人をつなげて笑顔にする仕事につきたいと思っていたのでとても勉強になった」など嬉しい感想ばかりでした。

まだまだ話し足りないことは沢山あるけど、私の今回の話が何か少しでも役に立ったりヒントになれば嬉しいと思います。

学生時代の私はどのようなことを考えていたかなぁと、その頃の写真やSNS(mixi)の日記を振り返っていた中で、ぐっと胸が熱くなった文章がありました。
それは、私が大学3年生の時に書いたSNS(mixi)の日記です。

(※以下の写真は2005年、私が大学3年生の時にインドに行った時のもの。
ボランティア中は写真を撮れなかったので当時の街の様子やガンジス川など。インドで出会った子どもたちの笑顔が印象的でした。)

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ちょうど就職活動に向けて将来のことを真剣に考えていた頃にいただいた冊子に南米アマゾンに伝わる神話が載っていてそれを読んだ時の気持ちをインドのコルカタ(カルカッタ)にあるマザーテレサの施設へボランティアに行った時の実体験と重ね合わせて書いたものでした。

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今南米にいる私がこのタイミングでこの頃の感情を振り返ることができたのは偶然ではないのかなぁ、なんて思ったり。

この日記にでてくる南米アマゾンに伝わる神話が考えさせられるものなので
以下、その時の投稿を添付します。
(大学生の頃の暑苦しい文章でだいぶん恥ずかしいですが…どうか大目に見ながら読んでやってください。笑)

↓2005年10月23日 mixi日記↓
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題名:【私にできること】 
先日、私の尊敬する人から小さな冊子を頂きました。
どんなに小さなことでも私にできることをしなければいけない。。。そう強く思いました。
それは私がインドのマザーテレサの施設へボランティアに行った時もひしひしと感じたことです。
カーリガート(死を待つ人の家)の施設で、骨と皮だけの今にも亡くなりそうな人達を目の前にして始めは涙が止まりませんでした。でもそんな中で’私にできること’を探して働きました。その場にいると疲れなんて感じません。ただ無性に’私にできること’つまり、
洗濯(半端じゃない量です。しかも大きな桶の中での手洗いです。)
食事の手伝い(施設にいる人に配って一口づつ食べさせてあげます)
マッサージ(手の先から足の先までです)
トイレの介助(どんなにゆっくりでも歩くことができる人には一歩づつトイレまで付き添ってあげます。時には途中でもらしてしまう人もいます。歩くことができない人にはおまるを用意したりおしめみたいなものを代えてあげます)
着替え(動くことが出来ない人の着替えは大変です)
話しを聞いてあげる(何を言ってるのか分からなくてもただ真剣に向き合って聞いてあげるだけでとても喜んでくれます。永遠に話してくれます。恐らく人が恋しいのです)
マニキュアをぬってあげる(日本から持参したマニキュアを塗ってあげます。とても喜んでくれました。インドの女性はみんなおしゃれなんです。)
今ざっとあげただけでもこんなにもあります。これは全く医療や看護の知識のない私の、しかも日本から遠く離れたインドでの’私に出来たこと’です。ボランティア活動の中で私にはできないことをしているシスターやお医者さんが羨ましくなったり、自分の無力さを感じてもどかしくなった時もあります。でも’私に出来たこと’も、確実に胸を張って言える大切なことだったと思ってます。
~中略~
以下は最初に書いた私の尊敬する方から頂いた本に載っていた短い物語です。
この物語は、南アメリカの先住民に伝わるお話です。
森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは
いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
~中略~
クリキンディの話をしたキチュア人は、話のあとにこう付け加えたそうです。
「あまりに大きな問題にとりまかれている時、無力感に押しつぶされそうになります。でもそんな時はこのハチドリの話を思い出してください」と。
~中略~
あなたなりの物語の続きや今回の日記の感想待ってます。
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この頃の気持ちを改めて思い出し、はっとさせられました。
現在、ブラジルで新型コロナの感染拡大により沢山の深刻な問題が発生していますが、
今私にできることを取り組んでいこうと思います。

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