ファインデックス(3649) 雑メモ
Vision for 2025の目玉はHealth TechのGAPかもしれないが、今の株価水準であれば、コア事業の医療システム事業の現状と将来を理解することが重要だと思う。雑メモなので、リサーチ進捗に応じたアップデートをしていく予定。
引用元:同社ホームページ及びIR資料https://findex.co.jp/ir/data/pdf/briefing_20210305.pdf
https://pdf.kabutan.jp/tdnet/data/20210705/140120210705462192.pdf
1.医療システム事業に関するリサーチ
・主力のClaioDashboardは、現在はオンプレミス型の導入が殆どで、初期導入費をイニシャルで、保守・サービス費用を年単位で徴収。今後は数年間でクラウド化、月額課金モデルへと移行する見込み。
・Claioの競争優位は、「院内全ての診療科における画像管理が一括でシームレスにできる」ことに加えて、「眼科・産婦人科等の部門電子カルテ機能を複数搭載している製品」であること。
・病院向けソリューション製品群は以下のようなイメージ。決算短信に「複数製品を一緒に導入するケースが多く...」と記載があるが、大規模病院においては主力製品であるClaioに加え、文書管理システムであるDocuMaker/C-Scan、周産期システム、眼科システムなど各診療エリアに対応したシステム、放射線系のシステムやバックオフィス業務用のパッケージなどのクロスセル。導入コスト削減、操作性の統一に加えてシステム間の密な連携などが同社システム群の一括導入のメリットと思われる。
・「創薬や治療法開発を支えるデータビジネスを構築」も戦略の肝だが、ここは鋭意進展中とのこと。
2.現在/今後の競争障壁の言語化(仮)
・現在の競争障壁は、医療用データマネジメントシステムClaioや文書作成システム DocuMakerから放射線部門システムまでを含めた統合ソリューションを顧客にワンストップで提供できること。
・今後は院内情報システムの拡充、医療サービスに付随する外部サービスへの連携といった供給サイドの障壁強化に加え、「機器やシステムユーザーから取得したデータ」「テクノロジーと医療を掛け合わせた当社独自の最新技術」といった需要サイドの障壁構築が進むと美しい。
3.Health Techについて
・Health TechについてはVision for 2025で意欲的な定量計画を設定しているが、冒頭記載の通り、個人的には計画の蓋然性よりも、同社が本件を通じて目指す絵姿を理解することが大事なのかなと思う。
4.合弁会社設立、資本提携、新商品等
・やはり「データ×AI」が同社の意識するところ?
5.Vision for 2025での定量計画
6.その他
・「2021年2022年は大型顧客のシステム更新が集中」と決算説明資料に記載あるが、これは同社システムユーザーのシステム更新を指す。
・ベイリーギフォードの直近保有比率は7.75%(4月20日付で変更報告書)。
・Vision for 2025の位置付けは添付の通り。
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