事業概要|経歴・資格・経験を書くー自分が確認するために
事業計画書の項目の一つ「事業概要」には代表者の経歴・資格・経験を書く。
今回は自分の確認用に事業計画書を書く場合、「経歴・資格・経験」の項目は書くべきか否かについて考えてみた。
自分のために書くなら「いらないかも」って思う項目だけど、書いておけば結構便利。
余談だけど、実は僕「過去を振り返りたくない症候群」で。だから経歴や経験を振り返るのって結構シンドい作業なんだけど、そんな僕が使ってる「思考の切り替え方」もおすそ分け。同じ症状の方に参考にしてもらえると嬉しい。
このnoteの目的は「宇宙一楽しく事業計画書を作成するために必要な考え方や知識をシェアすること」です。比較的小規模な起業、創業に挑戦しようとしている人に役立ててもらえるような記事作りを目指します。
経歴・資格・経験をまとめておく必要性
事業計画書を書く目的は大きく分けて
■起業・創業用
■社内の新規ビジネス用
ここからさらに2種類に分類
■自分の確認用のため
■融資や技術協力など他人に見てもらうため
「経歴・資格・経験」は、特に「起業・創業」する人が「他人に見てもらうため」に事業計画書を作成する時に必要な項目だと思う。
これから融資や技術などの協力依頼の場で、自分を信頼してもらう判断材料を提供するようなものだからね。
じゃあ、自分の確認用のために「経歴・資格・経験」を書く必要があるのか?って疑問が出るのは当然だと思う。
強制はしないけれど、やっぱり「書いておいて損はない」と思う。その理由といえばこちら。
■一番の協力者は「自分」。自分を自分に信頼してもらうために。
■客観的に自分を見つめるために。
■「他人に見てもらうため」の計画書の下書きのために。
自分はどんな道を辿って現在地にいるのかを見直す意味でも、箇条書きでもいいから書いておくといいんじゃないかな。
「他人に見てもらうため」に下書きとしてまとめる利点
補足として「「他人に見てもらうため」の計画書の下書きとして」書いておくメリットを強調しておこうと思う。
融資や技術協力などをお願いするといった「他人に見てもらうため」に書く時、ゼロから書くより下書きがある方が圧倒的に速い。
実際、融資や技術の支援を検討する段階になったら毎日が師走レベルで時間が溶けていくと思っておくほうがいい、と感じている。
だって僕ら現代人、単純に忙しくない?
休みだって、わざわざ「休むっ」って決めておかないとちゃんと休んだ気しなくない?
「確か資格を取ったのが令和…何年だっけ」「卒業したのが……」といちいち確かめる時間をそこで取るのはもったいない。だから先に調べておこう。
実は棚卸になるかも
事業において財産と言われるのが「ヒト、モノ、カネ、スキル」。
経歴・資格・経験を振り返ることは自分のスキルに関して棚卸をすることと同じ。
別に役立てていないけど…と思いつつも「できる」ことをピックアップしておこう。ちなみに僕は小学校6年生の時取得した「そろばん2級」をそっこー書いた。今出来る自信はないけど書いた。
あと、経歴を整理していく中できっと「あいつ何してるかなぁ」「この頃あの人と知り合ったよなぁ」って人を思い出すこと、あると思う。
自分の事業に誘う目的じゃなくていいんだけど、もし出来るならプチ同窓会なんてやってみると、会話の流れで「そういえばうちの課長が……」なんて思わぬところで事業につながるご縁があるかも。
事業における財産の一つ「ヒト」って、もちろん事業に係る人材を指すんだけど、そういう「ご縁」も含まれるのかもって思ったり。
こうやって、経歴、資格、経験をまとめる過程で自分の財産に気づくことが出来る可能性があるから、やっぱりこの項目、書いておいて損はないでしょう。
ちょっと振返るのがつらいなら
ちょっと番外編。
僕は個人的に過去を振り返ることがあまり好きじゃない。
少しつらい。いや、かなり。(きっと起業や創業を考えている人の中には、僕と同じような人がいると思って、いや、願ってこの部分を書いている。)
だけど、世の中の「事業計画書の書き方」という手引書にはことごとく「人に信頼されるために」経歴、資格、経験を書く必要があると説いている。書かずにおくことは難しいみたいだ。
ちなみに僕は僕の経歴を嫌というほど知っているが、正直、これを見せて「誰が僕の何を信頼してくれるというのだ」という気になる。だけどそんなこと言ってられない。過去を振り返る必要がある。
そこで僕はまず「なぜ僕は過去を振り返ることが苦手なのか」について考えた。
思いついた理由の中で一番しっくり来たのは「嫌な記憶が芋づる式に出てくるから」だ。
そこでそれを止める方法を調べたところ、今のところ抜群に効果があった方法をおすそ分けしたい。
過去を思い出してつらくなった時の対処法
これが効いた。
僕の場合は回数より「嫌な記憶が落ち着くまで」パンパンっと叩いてるんだけど、その内に脳が「そういえば……」と元の思考位置に戻ってきてくれるようになった。ありがとうX。ありがとうぱやぱやくんさん。
ただ、せっかく思考を断ち切って過去を振り返っても、我が経歴の薄さにまたへこみそうになる。
そんな時は「逆にこの経歴でこの世界の荒波渡ってきたの強くない?しかも事業計画書を作るためにインプットし続けてる僕の経歴ってこれから増える一方じゃない?これまで生きててくれてありがとう僕。」って思うようにしてる。
てか、こんな思いして事業計画書作ってるのって僕だけ?
まとめ
自分用に事業計画書を書いている人が「経歴、資格、経験」を振り返りまとめるのは、今の自分に何があるか客観的に見つめる材料になり、いつか他人の協力を得るために事業計画書を書く時の下書きにもなる。
中には過去に触れるのが嫌で、経歴を辿る作業がつらい人がいるかもしれない。急ぐ必要なんてないし、自分の確認用になら省略可能だ。だけど書いておくメリットはあるから、もし「振り返ってみようかな」って思った時は全力で応援している人間がいることを思い出して。