創業前からキャッシュフロー試算に取り組もう
売上を作るために「必要な仕事」が明確になったら、出ていく予定のお金と入ってくる予定のお金を書き出そう。個人的にはこの作業が「楽しい」と思えるかどうかが、事業継続のカギになると思ってる。
このnoteの目的は「宇宙一楽しく事業計画書を作成するために必要な考え方や知識をシェアすること」です。比較的小規模な起業、創業に挑戦しようとしている人に役立ててもらえるような記事作りを目指します。
事業計画ロードマップ「ここ」で役立つ
今回はキャッシュフローとはどういったもので、何のために事業開始前から試算する必要があるのかを知ってもらうための記事。
具体的なやり方は別の記事で書く予定なので、一先ず今日は、事業開始前にはこんなことをする必要があるんだなぁ、と認識することがゴールだ。
キャッシュフローの定義と目的
キャッシュフローとは、事業におけるお金の流れのこと。
通常は企業の財務状況を把握するために利用されるもの。
キャッシュフローは、入ってくるお金と出ていくお金で計算する。
事業開始前からキャッシュフローを試算する目的
まだお金の流れが発生していない創業時でも、キャッシュフローを試算しておけばたくさんのメリットが得られる。
通常は入ってくるお金と出ていくお金で計算するキャッシュフローだけど、創業時は
● 手元にあるお金、使うことが出来るお金
● 販売する予定のモノやサービスの予定価格と予想顧客数
● この先どれくらいのお金が出ていく予定か
を手掛かりにして、この先事業として成立するかどうかを今の時点で判断するために、事業開始前から試算しよう。
試算しておけば、もし「苦しいな」と思える状況でも改善策を考える手がかりにもなるので、やっぱり創業時からキャッシュフローを計算しておくに越したことはないと思う。
試算までに「必要な仕事」を洗い出そう
創業前にキャッシュフローを試算するには、「出ていく予定のお金」ができるだけ明確だと助かる。
「出ていく予定のお金」を把握するためには、具体的にどんな仕事が必要なのかがはっきりしているべき。
この記事で、必要だと思える仕事は出来る限りはっきりさせておくことをおススメしたんだけど、そこで考えた仕事はこのキャッシュフローを試算する時にも役立つ。
予定外の支出が必要になった時に慌てないためにも、「売上を作る仕組み(ビジネスモデル等)」と、「必要な仕事の洗い出し」は時間をかけて取り組もう。
難しい会計知識は不要
「経理なんてやったことない」「算数が苦手で…」と、お金の計算に自信がない人もいるかもしれない。だけど、キャッシュフローの計算自体は難しい会計知識は無くても大丈夫なもの。
だけど、会計知識はいずれ「事業を成功させるための武器」になる。だから、事業を長く続けていきたいなら、ゆっくりでもいいから基本的な会計の知識を増やしていこう。
具体的には、ここら辺の知識から増やしていくことをおススメ。
簿記3級
貸借対照表に関する知識
損益計算書に関する知識
特に貸借対照表と損益計算書は、キャッシュフローと合わせて財務分析できるようになると最強。株式投資にも使える知識だし。
今はYoutubeで解説動画も見れるし、オンラインで学べるサービスも増えてきているから、一度苦手意識を閉じ込めて、調べるだけでも調べてみて。
事業を始めるだけなら、税理士さんの力を借りたり、商工会に助けてもらうことで会計知識が無くてもできると思う。キャッシュフロー自体も足し算引き算で対応できるし。
だけど長い目で見て、事業戦略に役立たせるためには会計知識、邪魔になりません。何より経営に興味ある人にとっては、面白い分野だと思うので。
まとめ
家計より計算する項目が増えるから大変そうに見えるけど、一度項目がはっきりしてしまえば、単純に入ってくるお金と出ていくお金の足し算引き算だから、あまり難しく考えず、この先の事業の見通しをつけるためにキャッシュフローは計算した方がいいんだな、位に思ってもらえると嬉しい。
編集後記
今日はもうこれしかないでしょ。
イチローさんにはいつも「コツコツやること」のかっこよさを教えてもらってる気がする。僕もひたむきにバットを振れる人間でありたい。おめでとう!イチロー!!!