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■入門用天体望遠鏡をさらに使いやすくするアイテム


■入門用天体望遠鏡を買ったら追加機材でさらに便利になる

初心者の方が初めて天体望遠鏡を買って、しばらく使ってみてたら、色々と不満点も出て来ると思います。そういう時は以下のオプション品の購入も検討してみて下さい。さらにお持ちの望遠鏡が使いやすくなります。
(ベテランになるとほぼ購入時の状態で使っている方は少ないです。何らかの機材の追加や改造をしている人がほとんどです。)

●初心者用低価格アイピース

天体導入がしやすくしたい、もっと高倍率で観望したい、もっと広い視野が欲しい、アイピース何本も面倒なので1本で済ませたいなど望遠鏡に付属していたアイピースでは満足できなくなった場合に購入を検討してください。特にSVBONYは低価格アイピースの中では比較的高品位なアイピースラインナップされています。
後々さらにもっと上の数万円クラスの(TeleVue,Nikon,Pentax,
WillamOptics,Celestron,Takahashi等)アイピースも検討して見て下さい。

SVBONY ASPHERIC 3本セット(23mm,10mm,4mm )

4,780円

最安価なアイピースならこれです。
23mm,10mm,4mmの3本セットでも5千円切ってます。
プラスチックレンズですがそこそこよく見えます。
4mmは過剰倍率になりやすいです。
尚似た商品がアマゾンなどでも販売されていますが別物らしいので、必ずSVBONY製を購入してください。

SVBONY SV131 32mm

3,980円

SVBONY SV131 40mm

4,580円

SV131の2本は天体導入用におすすめな低倍率アイピースです。
屈折望遠鏡や反射望遠鏡なら32mmで充分です。
カセグレン鏡には40mmがいいかもです。

SVBONY UWアイピース4本セット(6mm,9mm,15mm,20mm)

17,580円

とりあえず低価格でそれなりに高品質なアイピースを揃えたいときはこの4本セットがおすすめです。単体で買うと1本あたり4~5千円台になります。68°の広視野角で見やすいです。高倍率が欲しい人は6mmだけ買ってもいいと思います。

SVBONY SV135 7-21mmズーム

5,980円

天体を低倍率で導入してもアイピースを差し替えるとその天体が視野から外れてしまって再導入した経験は初心者にも多いと思います。また、アイピースを何本も持ち歩くのが面倒な場合などもこのズームアイピースは威力を発揮します。低倍率で導入して差し替えなくてもいいので、天体を楽に高倍率で観望することができます。
7〜21mmのよく使う範囲の倍率になっています。
但しズームするとピント位置がずれるので合わせ直す必要があります。
定番のセレストロン8-24mmより100gも軽くて使いやすいです。

SVBONY SV154 SWA15mm広視界70°

6,480円

広い視野が欲しい場合は視野角70°で低価格のこのアイピースがおすすめです。凄く見やすいです。

SVBONY SV215 3-8mmズーム

16,182円

焦点距離が比較的短めな口径72mm以上のアポクロマート屈折鏡筒で倍率が欲しいときは、少し高価ですがこのズームアイピースがおすすめです。
ズームしてもピントがずれません。
鏡筒によっては3~5mmは過剰倍率になることがあります。

●眼視用フィルター

月や惑星が明るすぎて見づらい場合や星雲をもっとコントラストを上げて観望したい場合にアイピースのノーズの先端にフィルターを付けるといいです。

NEEWER 1.25インチ望遠鏡接眼レンズフィルターセット (10パック)

6,499円

UHC星雲用,13%月用,月&星用,偏光フィルター、惑星用カラーフィルター5種

最初はとりあえずこのセットを買っておくといいでしょう。UHCや偏光フィルターはよく使います。
カラーフィルターはあまり使わないです。

SVBONY UHC

4,280円

星雲用フィルターで、特に赤い星雲に効果ある。
オリオン大星雲や干潟星雲などの眼視観望に活躍出来ます。

SVBONY CLS

4,280円

光害除去フィルターです。弱めの効果がある。
光害の激しい場所での観望にピッタリです。

SVBONY 可変偏光

2,280円

天体が明る過ぎて眩しい時に減光フィルターとして使用します。月や惑星の観望にあると便利です。

SVBONY MOON

2,280円

こちらも明るい月を見るためのフィルター
効果は弱め。

眼視観望にかなり慣れて来たら、少し高価ですが下記のフィルターの導入も検討して下さい。

サイトロンジャパン Quad BP Filter III+

15,400円

4つの帯域だけを通すマルチバンドフィルター
光害の激しい場所で効果を発揮します。

SVBONY SV227 Hα、OⅢ、SⅡの3枚セット

33,580円

各元素の発する輝線だけを5nmの半値幅で通すフィルターです。特にOⅢは眼視観望にもよく使われます。

●ファインダー

鏡筒にファインダーが付いていなかったり、もっと口径の大きなファインダーを使いたい場合に導入を検討してください。

SVBONY 5倍プラスチックファインダー

1,980円

とりあえず安いファインダーでもかまわないという方は、こちらが最安ファインダーになります。色収差は結構出ます。

セレストロン スターポインター

3,300円

プラスチック製で軽いです。
等倍ファインダーなので、初心者でも合わせやすいです。
但し肉眼で見えている天体しか導入できません。

スコープテック アトラス用光学ファインダーセット

5,900円

金属製のファインダーです。
同社のアトラスシリーズにはこのファインダーがおすすめです。

SVBONY SV182

5,980円

こちらは一般の望遠鏡用の金属製の6倍30mm口径ファンダーです。脚はビクセンのファインダー台座規格です。

ビクセン XYスポットファインダーII

7,909円

等倍ファインダーなので、初心者でも合わせやすいです。
セレストロンのスターポインターより若干合わせやすい作りです。脚はビクセンのファインダー台座規格です。

SVBONY SV165 ファインダーガイドスコープ40mm

8.980円

ファインダーとして使う場合は31.7mmの接眼レンズが必要です。天頂ミラーも使えます。
将来、天体写真撮影システムを組む時にもガイドスコープにも使えるファインダーです。私は現在ガイド鏡として使ってます。脚はビクセンのファインダー台座規格です。

AstroStreet 8倍50mm 90°正立ファインダー

10,012円

少し高価ですが、50mmと口径大き目のファインダーなので暗い星も導入しやすいです。また、正立像で見られます。
脚はビクセンのファインダー台座規格です。

ビクセン ファインダー台座

1,209円

ビクセン純正のファインダー台座
ファインダーを後付けしたり交換や取外しする場合にこの台座を鏡筒に取り付けると便利です。
その他にも取付穴の自由度の高いSVBONYのSV224やその他安価なノーブランド品も多く売られている。中にはファインダーアリガタの形状や微妙な大きさ・角度の違いから接続できない製品もあるので注意。

●アリガタレール、アリミゾ台座他

他の架台で使いたい場合に鏡筒にアリガタレールが付いていない場合に追加で購入してみてください。

SVBONY SV219 ダブテールプレート 120mm

2,680円

安価な部類のアリガタレールです。

NEEWER QR003 230mm ダブテールプレート

3,599円

こちらは230mmとやや長いので鏡筒のバランスが取りやすいです。

SVBONY アリミゾ台座&210mmアリガタレール

6,580円

アリガタとアリミゾ台座のセットです。
アリミゾ台座はアリガタプレートをネジ止めではなく面で固定できるのでより安定する。

●コリメーター(反射望遠鏡光軸調整器具)

反射望遠鏡を購入した方は光軸合わせの必需品です。

SVBONY SV197 光軸調整アイピース

4,480円

アイピースの穴から覗いて光軸を調整する道具です。

SVBONY SV120 レーザーコリメーター

3,980円

レーザー光を反射させて光軸調整する道具です。

●架台

望遠鏡に付属していた架台が不安定だったり、使いづらい場合や鏡筒だけ買われた方は、以下の架台をご検討ください。

ビクセン ポルタⅡ

30,545円

5Kgまでの鏡筒を搭載可能なフリーストップ経緯台の定番機種です。
ビクセン以外の鏡筒もアリガタレールが付いていれば接続できます。
鏡筒だけ別に買われた方や既にお手持ちの望遠鏡を使ってフリーストップの眼視観望してみたい方におすすめです。

AcuterOptics トラバース

24,800円

2.5Kgまでの鏡筒が搭載可能な自動導入自動追尾可能な電動経緯台。単三電池4本またはモバイルバッテリーで動作可能。
WiFiやBluethooth経由でスマホアプリAcuterSkyと連動させてコントロールできます。望遠鏡の向きにスマホ自体を合わせて初期設定すれば簡単に使えます。
お手持ちの望遠鏡が簡単に自動導入機能付きに出来ます。
天体の導入に手こずっている初心者に絶対おすすめです。

導入精度はそれほど高くないので、ファインダーと20~30倍程度になる低倍率32mmか40mmのアイピースが必要です(31.7mm(1.25インチ)径のアイピースが使える望遠鏡の場合)。
トラバースと望遠鏡の接続は一般的な望遠鏡の標準規格になっているビクセン規格のアリミゾ/アリガタになっています。アリガタレール(幅43〜44mmの台形のレール)の付いた望遠鏡はそのまま接続できます。アリガタレールが付いていない望遠鏡は別途アリガタレールを取り付ける必要があります。
トラバースは耐荷重2.5Kgなので、大きい望遠鏡には使えません。口径50~70mm屈折望遠鏡やSkyWatcher STARQUEST 80のような軽い80mm屈折望遠鏡か口径100mm以下のマクストフカセグレン鏡ぐらいまでだと思います。
メーカー非推奨なので、あくまでも自己責任ですが、試しにビクセンのA80mf(鏡筒バンド、ファインダー込みで重量3.3Kg)をトラバースに載せて、実際使ってみましたが、大丈夫なようです。私はいつもそれより重いタカハシFC-76(ファインダー、鏡筒バンド込みで3.5Kg)をトラ―バースで使っています。(付属の三脚は3段以上伸ばして使わないと倒れることがあるので、注意!!)(耐荷重を上回る運用でトラバースが故障しても責任は持てません。)
それから、実は専用アプリではなくSkyWatcherのSynScanProというソフトを使えば、Windowsノートパソコンと天体カメラがあれば電視観望機材としても使えます。(ZWOのASIAIRからは天体を追尾しないのでコントロールできません。)

NEWTONYにNEEWERのアリガタプレート付けて搭載してみた。
MAKSY GO 60を搭載
搭載重量オーバーだがタカハシFC-76を載せても動きます。

SkyWatcher AZ-EQ AVANT&専用アップグレードキット

19,800円+9,001円(アップグレードキット)

3Kgまでの鏡筒が搭載可能な手動赤道儀です。経緯台としても使えます。(アリミゾ台座が必要な場合があります。)
またアップグレードキットで電池で駆動する1軸の自動追尾赤道儀として使用可能。(自動導入はできません。手動導入になります。)
お手持ちの望遠鏡で天体写真撮影を撮ってみたい方に入門用としておすすめです。(赤道儀だから視野回転しないので、写真撮影に向いています。)

SkyWatcher AZ-GTi

43,780円(三脚付きで56,100円)

5Kgまで搭載可能な自動導入自動追尾可能な電動経緯台の定番機種です。単三乾電池での駆動も可能です。電視観望機材として多くの人に使われています。
WiFi経由でスマホのSynScanアプリからコントロールできます。別売のケーブルでパソコンと有線でUSB接続も可能です。
また、ファームウェアの書き換えで赤道儀として使用可能で、その場合はZWOのASIAIRからも制御できます。
尚、赤道儀として使用する場合は微動雲台、ウエイト軸、ウエイトが必要になります。鏡筒にはアリガタレールが付いている必要があります。
電視観望を始めたい方やスマート望遠鏡の代わりに使ってみたい方におすすめです。

ケンコーのスカイメモS用微動雲台を使って赤道儀化して複数の電視観望機材を載せています。
ウエイト軸は自作で、ウエイトはビクセンの1.9Kgです。

SkyWatcher StarAdventurerGTi

80,300円(三脚付き92,400円)

5Kgまで搭載可能な小型軽量な2軸赤道儀。極軸望遠鏡、ウエイト軸、ウエイトも付属しています。
スマホアプリSynScanProから自動導入自動追尾可能。ZWOのASIAIRでの制御も可能です。単三乾電池でも駆動出来ます。
電視観望や天体写真撮影用のシステムを組んでみたい方におすすめです。
鏡筒にはアリガタレールが付いている必要があります。

口径80mmの鏡筒とガイド鏡、ファインダー、天体カメラ、EAF、ASIAIRなど載せたら耐荷重ややオーバーしてます。三脚は40mm径カーボン三脚を使用しているので、このくらいの重量でもかなり安定しています。


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