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■電視観望・天体写真撮影システムの機材選び⑤~その他機材編


■オートガイダー

長時間撮影を行う場合はオートガイドシステムは必須です。短時間電視観望では無くても大丈夫です。

◆オートガイダー用モノクロカメラ

オートガイダー用のカメラでASIAIRで使える代表的2機種です。

ZWO ASI120MM-Mini
 1/3 122万画素(1280×960) 本体重量60g 22,900円

最初はASI120MM-Miniでいいでしょう。
安価でガイドシステムが組めます。

ZWO ASI220MM-Mini 1/1.8 200万画素(1920×1080) 本体重量60g 38,200円

ガイド精度に不満が感じたらASI220MM-Miniにステップアップしてもいいでしょう。

◆オートガイダー用鏡筒

SVBONY SV165 ファインダースコープ(D30mmFL120mmF4) 本体重量0.342Kg 5,600円

SVBONYのSV165は同じ型番で口径30mmと40mmのものがあります。ガイドスコープは安価なSV165の30mm口径でも大丈夫です。

SVBONY SV165 ファインダースコープ(D40mmFL160mmF4) 本体重量0.45Kg 8,800円

主鏡が長焦点距離の場合は口径の大きなSV165の40mmにしましょう。

ZWO 30F4ミニスコープ (D30mmFL120mmF4) 本体重量500g13,800円

ZWOのオートガイドカメラと相性バッチリです。

ZWO OAG(Off-AxisGuider) 21,800円

ガイド鏡を使わずオフアキシスガイダーを使うと、ガイド鏡を使わないで済みます。位置調整はやや面倒です。ヘリカルフォーカサーを間に挟むとガイドカメラのピント合わせが楽になります。
ZWOのカメラはバックフォーカスが55mmで鏡筒後端のM48のネジからカメラのM42アダプタリングのネジまでが37.5mmの光路長になります(そこからカメラのセンサー面まで17.5mm)が、このOAGは光路長16.5mmでその後ろにZWOのEFWかSVBONYのフィルタードロワー(光路長21mm)をつなげるとピッタリ37.5mmになります。(ちなみにZWOのカメラには光路長16.5mmと21mmのリングが付属しています。)

■Wi-Fi制御コンピューター

電視観望システムの肝になるのがASIAIRです。
中身はボードコンピューターのRaspberryPieが入っています。

ZWO ASIAIR Mini 本体重量206g 30,500円

ASIAIR Miniは4世代目の機種でより小型軽量化した低価格版です。たばこサイズです。
PLUSがUSB端子4つの内2つがUSB3.0でしたが、MiniはUSBが全て2.0になっています。PLUSにあったイーサネット端子も省略されています。

ZWO ASIAIR Plus 本体重量330g 45,900円

Miniより一回り大きいです。
現行機種のPLUSはASIAIRの3世代目で、そのPLUSのさらにマイナーチェンジで内蔵eMMCの容量が256GBに増えています。SDカードスロットが無くなり、PCとはUSB-C端子経由でeMMCのデータをやり取りします。
内蔵eMMCにシステムファイルとダーク、フラット、バイアス画像を保存して、ライト画像をUSB3.0端子にスティック型SSDを挿して、そこに保存するといいです。
Miniと比較するとカメラが高画素機種なら転送速度の速いUSB3.0を持つPLUSがいいでしょう。
又、古い赤道儀はイーサネット経由での接続する必要があるので、そういう赤道儀をお使いの場合はPLUSの選択になります。

■ポータブル電源

BLUETTI EA3B 268WA/600W 本体重量4.6Kg 23,800円

私が使っているポータブル電源です。おすすめです!
ASIAIRにたくさん附属している12VDC端子ケーブルが直接挿せるポータブル電源が便利なのですが、このEA3Bは12VDC端子が2つも付いていて合計10Aまで使用可能。ASIAIRと赤道儀の電源を分けて使えます。
もちろんスマホを充電しながら使えます。
電視観望システムで一晩使っても容量は半分ぐらい残っています。ライトも付いているので観望地の暗闇中の片付けとかで便利です。
Bluetooth経由でスマホで充電状況や残量表示、各出力先のON/OFFとかできます。


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