7畳の秘密基地

すきま風に甲高い声が聞こえる昼過ぎ
段々と物が減っていく7畳の秘密基地
いらなくなった服や教科書たちを処分して
読み漁った本だけが乱雑に浮き出てくる
どの本をどれだけの本を残しておこうかと悩む時間もまた幸せで、少し読み返してみる
一緒に出てきた10年分の日記と貰ったたくさんのお手紙も
たくさんの思い出が記されている
青春してた自分も
部活に励んだ自分も
全てを放り出しそうになった自分も
今の自分に加担しているとふと思う

もうすぐ新しい何かが始まるんだなと思う
その前に片付けて終わらせることもある
終わってしまうこともあるだろう
そんな時はありがとうで終わりたい
どんなかたちであっても自分の幸せの一部になっているだろうから

部屋の片付けはまだまだ終わりそうにないみたい


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