夜風の中の散歩が恋しくなり始めるころ 冷え散らかした冷房と布団に包まる 自分の体温で温まっては眠りに着いた 寂しそうに丸めた背中は抱き枕に撫でられて そよ風なモノ音が気になる夜中を 朝になれば目覚ましも忘れて寝過ごした あれほど寄り添ってあげたのに と思って夢みて期待した自分を責めた 取り合うタイミングを間違えたみたいだった 何もかも失ってしまいそうな気がして それでもいいと口先だけが諦めたのか受け入れたのか、思考に至る経路を断ち切った どこを探しても見つからないものがあるよ
“そういうつもりじゃなかったの” って どう伝わってたか考えただろうか 立場を変えてみるの忘れて 目線、合わせてみるの忘れて 想えばしてしまうだろうこと できなかった瞬間の積み重ねに呆れた んじゃ、一生忘れていればって 単純な興味でやった半年も前の タロットの結果を思い出す “自分にばかり目を向けてしまってる”らしい 否定も怒りの要素もない図星だろう バカみたいなことも 単純なことも 言われてしか気がつけないことがある こうあるべきとカタチを決めてしまっては 面白くても楽
書き始められなかった便箋には 罫線だけが行儀よく並んだままだった 乱暴に置いたペンは思いのまま姿を消した 滴り滲み始めた水滴が 乾いた夜風にさらされる きっと残ってしまうそれは 天然の刺青だとどこか言語化された 物体でも肉体でもいつかは灰と化しては この世から失われる だれかの記憶に なんて執着な欲は葬っておくのが妥当だ 読み取り方を間違えた感情は暴徒化する 傷つけてしまうのではないかと恐れる先 選択の連続はエラーを起こしていく 知らずしらずのうちに 逸れていってしまうだろ
塞げば遮断され 覆えば存在しなかったように 幼な子のような感覚に取り憑かれる 虚無な時間を待ち侘びて 音のない空想にひとり身を潜める 不甲斐なくなったあたしを ひとり受けとめきれる自信は裏切られた 押し殺せば予想外にも溢れ出す 決壊したダムの修復には労力が要った 失ったもの。 取り戻すには時間が溶かされる 方法もカタチも知らない“それ”は 探し集めるものだろうか 作り出すものなのだろうか 取り扱い説明書なんかがあればいい と言いかけた口を噤んだ 欲しがったものはなんだろう
人間関係に脆さと強さが共存する 儚くても依存してしまうもので 依存してる自分に依存する日々 何もその全てを知らなくていいと 知ってしまえば 薄れてしまうと思うのは安易だろう 生まれた感情のやり場に困れば この感情は倫理に反していないだろうか 道徳的であるだろうかと理由を探した ありたい姿の空想とありつづける現実の乖離 言語化できないものを表現する方法を探る 旅にでも出ている雰囲気を持ち合わせて 人との関わりで育まれる生産性のないこと 失いそうなものほど追ってしまっては 限
真夜中の天井と少し肌寒い夜風は 無駄のないあたしの感情を刺激して 寂しさを助長させた 明日の朝、起きられないと困るからと 少し開けたカーテンの隙間から 差し込む月明かりに “明けない夜があったら”と問いかける 正解なんてないのだから“うん”とでも 答えていてくれればいい 求めるべきでないところへ求めてしまうほど 何かに追われているのだろうか 言語化できない ミクロな表出の積み重ねに襲われる 需要のない想いと生産性のない思い 潤いきった瞳は 月明かりの分散を受け止め切れずにい
見えなくて、触れられなくて それでも確固として存在する“それ”を求めた日 どれだけ巡らせた想いも空想と化してボヤける 雨なのか霧なのか、溢れた涙なのか、 むしろ虚像であればいいのにと 簡単に受け入れられる気がした どこか虚しくなった自分に嫌気がさす 単純で明快な疑問で埋め尽くされた時 自分でさえも見て見ぬフリをした 忽然と現れた蝶に目が留まるように 確証のないものを好んでしまう 曖昧で優柔不断な自分を強がらせてくれた 強がる自分を意図的に和らげてくれて 言葉にできないなに
人の心を いえば人を動かせる存在とはなんだろうか 原動力を外界に頼り、見出してるタチとしては 他者に依存した理由で物語がはじまる どの感情へのアプローチが起因に人は動き始めるのだろうか 新たな種が芽生えるのはどんな場面だろうか 意図的に作り上げる場合より偶然のはじまりが大半を占める タイミングが大事だというような いつかなんて予測している余裕はない 物語の章が1つでは、完成させなければの責任に滅入ってしまうし分散してしまう いくつ章があってもいいじゃないか 経験でも感情でもい
他者依存仕様に育まれた心が邪魔をする 新天地を目指して歩む一歩一歩の挑戦と成果に達成感と喜びを感じた 反対に何を原因か傷つくことに出会うと立ち止まって傷を抉ってしまう 自己肯定感に埋もれたくなる 肯定してくれる人と同じくらい訂正してくれる人を見つけたらどうだろうか どこまでいっても自分の中には薄っぺくて確固としないモヤのままの何かがいる 期待すること。 願うだけしかしてなかった。 後悔じゃなくて 今気づけてよかったと思おうと 感化、刺激される環境に身を置こうと思う 密度のある
仮に名前をつけるなら“居場所”だろう 自販機の横のような 一昔前の喫煙所のような空間 欲求を失ったような意識と 無意識に持ち合わせたカタチのない虚しさ 途切れない音楽とアルコールに溺れきる前に 覚ますべきだとわかっている 大事なことを失ってしまう前に気づけるように 気づけた時に後回しにしてしまわないように 人混みに身を隠す 後付けのような文字列にも意味を持たせたい 熱をもった頬は更に闇を求めて紛れていく グラスに残された溶けかけの氷を並べながら
今日という日は有意義だっただろうか 何を得たのだろうか 問いかけたところで思考停止のように黙るだけだった ただこう考えてること自体が収穫だと理解してみる 何を求めて、何を楽しみにしていたのか 期待しすぎたこと 期待をしてしまったこと “期待を夢と希望”だと定義する 期待しない選択をする人生は楽しみを失うと感じた 自分では知り得なく制御できない自分がいた 後悔の残る4000円 楽しかったと表面上では言えるだろうか いや、言わせてくれた 能動的になれなかった 心臓ではない確実な
人それぞれが持ち合わせている 自分の尺度と物差し。 計量カップで運動場のトラックははかれないし 巻尺で飼ってる子犬の重さははかれない 特定の物差しと尺度を他人に押し付けることはできないだろう 押し付けたところでバグになるから 単位の基準すら違うのだから 育った環境、学ばされたこと、吸収したこと、興味と好奇心、取り巻く人間関係、、、 数十年かけて造り上げたものが常に柔軟で 多様な性別、国籍、年代とかを含めた人に対応するはずがないと思うこと いろんな人の物差しに触れる、
薄暗くねずみ色がかる空にピンクをこぼしてみる うっすらとした白も少しだけ筋のように薄めていれる 時間限定の空色は朝のご褒美になる レジ前で過ごす3時間は自分を深める時間 インプットされた感情をアウトプットする 自分というものを分析しているのだと 受け入れるも受け入れないも そこにその感情があったことに気がつくこと 学びであり深みだと思う 感情を書き出す と同時に自分の語彙力の限界を感じる 日本語だからこそ表現できる繊細さも 空をみる余裕と感性を持ち合わせ続けられるように
なんだか新しい何かが起こりそうなとき 自分の予測は極端な2通りが生まれる 確信できる手がかりが無い中で経験と想像が創り上げる世界に期待と不安を抱く これを無駄な感情という人もいるだろう そんなことは気にしていられないくらいには楽しみたいという感情が溢れそうなとき 極端にマイナスな予測が脅しをかけることであたしという人間は保たれている 何かを楽しむのにも理由と言い訳がいるのかというように感じてしまう 他の誰でもない自分に対して
初夢を見そびれた したいことはする年にしようと思う たくさんの本に囲まれて生きていきたいし たくさんの人と関われる年にしよう 年齢を重ねるうちに柔軟性がなくなり凝り固まる思考と 知らないうちに育まれるこだわり 気がついた時には許容できる範囲が狭まり不快に感じることが増えていくのだろうか 必要のない不安のような空想が駆け巡るあたしの脳は何のために作られたのだろうか 中身のない雑談に耳を傾ける したい雑談と思考回路で現実と対峙する したいことはしていこうと思う だっていつ何が起
繋いだ手とは反比例に離れた気持ち 連絡が途絶えれば愛想を尽かされたかと不安になった 求められることには嫌気がさして 安定を望んだのとは裏腹に 習慣化されたコトは物足りなさに支配された 自発的なことに面倒臭さを感じ始めトンネルの終わりは告げられる 視野が開けて光が差し込まれた 道標は足りなかった 鎖でもリードでもつけてくれればよかったのに 所有者の名札を乱暴にも縫いつけてしまって欲しかった わがままに並べられた自己中な文字列と自己中なお話 愛着をはきちがえているのだと理解し