【絶対おぼえられる】理論的なアドレナリンの投与方法
※この記事は成人患者を想定して記載しています。
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医師になりたてのころ,とっさの場面で治療の指示が出せなくて患者さんがなくなったらどうしようと緊張していました。ドクターカーで救急現場に出場したとき,自分しか医師がいない状況で,決定的な治療をちゃんとできるか不安でした。
救急の場面では、放っておけば亡くなるかもしれない重篤な状況があります。しかし正しく治療すれば注射一発で状況が改善する場面もあります。そんないわば逆転ホームランともいうべき場面で,医師として自分が使い物にならなければ本当に残念なことです。
実は逆転ホームランの場面というのは、そうあるものではありません。それゆえにこのチャンスは絶対に逃せません。そんな数少ない逆転ホームランで使われる最強のアイテム,アドレナリンの使い方を今日はマスターしましょう。
正直,アドレナリンをきちんと扱える医師は少ないです。定期的に誤投与による事故(心肺停止事例も少なくない)も報道されています。即座にカンニングすることなく使い方を言える人でない限り,絶対に本番で使えません(断言)。
さて,アドレナリンは激烈な薬剤です。それゆえ,その使用場面は「激烈なシーン」,つまり蘇生に関わる場面が多いです。
蘇生に関わる場面というのは,いちいち投与量とか投与経路とかを教科書で確認できないことが多い。つまり最初から頭に叩き込んでおく必要があります。
ただ,とっさに思い出そうにも「複雑な情報」ではすぐに出てきません。
ということで,今回はアドレナリンの投与方法を単純化して覚えておきましょう。
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