先日、かるた展望第78号が発行されました。新メンバーが加わり、非常に内容が充実したものになっております。ページ数も150を超え、盛りだくさんです。私の方も、今号でも名勝負を振り返るを執筆しました。今回は、松川永世名人と種村永世名人が対決した、第31期・第36期名人位決定戦を取り上げています。後の永世名人同士の唯一の対決となり、特に第36期は名勝負中の名勝負です。詳細は記事を読んで頂ければと思いますが、今回の記事はより一層取材の段階から興味深かったです。永世名人と永世名人が語る勝負論がぶつかり合う機会は滅多になく、その勝負論は今でも通用することが多々あり、だからこそお二人が永世名人たるゆえんと感じました。ここでは、かるた展望の本編の対談の記事の中から、特に印象的なコメントを抜粋していきます。かるた展望を入手していない方も、この抜粋からお二人の勝負師としてのエッセンスを感じてもらえればと思います。