競技かるた研究家

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最近の記事

帰ってきた、敗者が主役の高校生クイズ

高校生クイズが9/10 に放送された。リアルタイムでは、視聴しなかった。高校生の頃は、3年連続で地区予選に参加し、西武ドームに行っていた。地区予選の決勝ですら、夢のまた夢であったが、毎年参加してしまうほど楽しかった。 高校を卒業してからも高校生クイズを毎年見ていたが、次第に熱が冷めていった。この要因は、出題されるクイズのレベルが変わったからや、自分は高校生ではなくなったからではない。番組の作り手の姿勢、TV局のスタッフなのか、スポンサーなのかわからないが、高校生クイズという

    • カオスな交流が切り開く自分の道 タイタンの学校6期 一般コース体験記

      はじめに こんにちは。競技かるた研究家です。趣味で、かるた、連珠 (競技五目並べ)、大食い番組研究、お笑い鑑賞などをしているものです。普段は、こんな記事を書いています。 今回は、昨日まで通っていたタイタンの学校6期 一般コースについて、体験記を書いていきたいと思います。 タイタンの学校とは タイタンの学校は、爆笑問題さんが所属する芸能事務所タイタンが設立した学校になります。芸人コースと一般コースがあり、前者はお笑い芸人養成コースで後者は会社員など一般の方を対象としたコース

      • かるた展望第78号 名勝負を振り返る第4回 印象的なコメント

         先日、かるた展望第78号が発行されました。新メンバーが加わり、非常に内容が充実したものになっております。ページ数も150を超え、盛りだくさんです。私の方も、今号でも名勝負を振り返るを執筆しました。今回は、松川永世名人と種村永世名人が対決した、第31期・第36期名人位決定戦を取り上げています。後の永世名人同士の唯一の対決となり、特に第36期は名勝負中の名勝負です。詳細は記事を読んで頂ければと思いますが、今回の記事はより一層取材の段階から興味深かったです。永世名人と永世名人が語

        • 連珠有段者 (五目並べ) が ホロライブ五目並べ 星街すいせい vs白上フブキの対局を解説してみた

           こんにちは。連珠 (五目並べ) 四段 (四段格?) の競技かるた研究家です。今回は、最近ホロライブ界隈で盛り上がっている五目並べのとある一局を解説していきたいと思います。 その一局は、星街すいせい vs白上フブキの対局になります。というのも、この対局の切り抜き動画には、「ホロライブ史上最高峰の五目並べ」とタイトルにつけられており、どんな対局か気になったためです。白熱した展開を解説していきたいと思います。 元動画はこちら。1:11:00~。 五目並べとは  ご存じの

          流星マスターを目指して② (連珠、五目クエスト)

          連珠の流星の手筋について書いていきます。流星一題は白有利ですが、五目クエストの5分という限られた時間では、詰ましきられず逆にやられてしまいます。今回は、そんな自分がやられがちな局面について書いていきます。  この局面ですが、五目クエストでは時々見かけます。白有利の局面ではありますが、白の攻めをうまくつながないと形勢が黒に傾いてしまいます。なかなかうまくつなげず、どん詰まりになってしまうこともあります。  うまい攻めの例がこちら。  盤面を広く使って、先手を維持していくこと

          流星マスターを目指して② (連珠、五目クエスト)

          私的ナイスアマチュア賞10選-M-1グランプリ2023-

           前回の記事ではM-1グランプリ2023のナイスアマチュア賞について分析しました。  今回の記事では、M-1グランプリ2023で個人的にオッと思ったナイスアマチュア賞を10組紹介します。全55組の動画を視聴した中からの選抜です。私の独断と偏見ですので、皆様との興味・関心と合うかはわかりませんがぜひご覧ください。 コレステナース  噛んだり、ネタが飛んだりといろいろあるのですが、現役看護師を名乗る二人の雰囲気がすでに面白い。台本自体はブラックな内容を盛り込みながら相当完成

          私的ナイスアマチュア賞10選-M-1グランプリ2023-

          ナイスアマチュア賞の傾向と対策-M-1グランプリ2023を分析

           M-1グランプリ2023の一回戦が10/6で終わりました。2か月間の長き戦いも終わり、ここから2回戦が始まります。2か月後には決勝戦ですので、こっからは密なスケジュールです。今回も自分も一回戦に出場しました。詳細は下記記事をご覧いただければと思いますが、やはり気になったのはナイスアマチュア賞。全アマチュア参加者にとっては、希望の賞です。  ナイスアマチュア賞は、子供同士や夫婦同士のコンビが受賞しやすいと言われることもありますが、その実態はどうなのでしょうか。今回は、M-1

          ナイスアマチュア賞の傾向と対策-M-1グランプリ2023を分析

          漫才ど素人が勢いでM-1グランプリ2023に挑戦して、試行錯誤しながらやりきった話

           先日M-1グランプリ2023の1回戦に出場してきました。そうです。12月に決勝戦が生放送されるアレです。漫才の大会です。自分は全くど素人ですが、ノリと勢いで参加してきました。今回はその感想と、出ることに興味ある方に対してこんなところを注意しとくといいですよということを書いていきます。最初に書いておきますが、参加自体はとても楽しかったです。 出場のきっかけ  今年に入ってから、とある芸人養成所のライブに何度か見に行き、またM-1の一回戦の動画を見ていたら、ふと漫才をやって

          漫才ど素人が勢いでM-1グランプリ2023に挑戦して、試行錯誤しながらやりきった話

          君が名勝負を振り返らないから、私が名勝負を振り返る -かるた展望第77号「名勝負を振り返る 第3回」の裏側

           かるた展望第77号に掲載されています「名勝負を振り返る 第3回」を執筆しました競技かるた研究家です。今回は、今村元クイーン×金山元クイーン×久保永世クイーンのトリプル対談です。読み応え抜群の内容なので、是非読んでほしいのですが、今回は持っていない方や読んだ方がもっと楽しめるようにということで、裏話を書きたいと思います。 対談のきっかけ  今回も奈良県の北野さんの協力のもと、トリプルクイーン対談企画が指導しました。今から40年以上前の話ということでなかなか現代と結びつける

          君が名勝負を振り返らないから、私が名勝負を振り返る -かるた展望第77号「名勝負を振り返る 第3回」の裏側

          第61期 連珠名人戦2次予選 での興味深い局面

           2次予選で遭遇した興味深い局面について書いていきます。 私が黒番で、19まで打った局面です。みなさんならこの19をどこに打ちますか?実は、この黒19をAに打つと、ほぼ黒勝ちです。完全には解析していませんが、多分必勝だと思います。本譜の19は評価値は50%ですが、Aは90%越え。一路しか違わないですが、大きく意味が異なります。まさに、連珠の凡人と達人の分かれ目としても過言ではないでしょう。黒19ですと、攻めが続きませんが、黒Aだと攻めが続き、ほぼ追い詰めると言える状況です。

          第61期 連珠名人戦2次予選 での興味深い局面

          第61期 連珠名人戦2次予選(東日本地区) 振り返り

            昨日、今日と、第61期連珠名人戦2次予選に出場してきました。雑感を書いていきます。 大会結果 最初に結果を書きますと、0勝5敗でした。つまり、全敗でした。期待していた結果にはなりませんでした。 内容面 全敗という結果でしたが、個々の対局を見ていくと、①実力が及ばずまけたのが2局、 ②自爆したのが1局、③色々あったが必勝形になるものの、逆転負けを喫したのが2局という感じでした。実力が全く通用しないということではなかったものの、あと一歩が色々足りなかったと感じました。

          第61期 連珠名人戦2次予選(東日本地区) 振り返り

          第61期 連珠名人戦1次予選(東日本地区、東京会場) 振り返り

            本日、第61期連珠名人戦1次予選に出場してきました。どのような感じで大会に臨んだか、大会中の出来事などについて書いていきます。 大会前準備 今大会は連珠名人戦の予選になります。名人戦の仕組みは、各地区の代表7名と前年の成績上位3名のシード勢が総当たりで対局 (A級リーグ) し、その1位が名人と5番勝負を行ってタイトルを争います。今回の予選は、東日本地区の予選会になります。東日本地区は枠が2名となっており、1次予選を東京都、宮城で実施し、その1次予選通過者同士で争う2次予

          第61期 連珠名人戦1次予選(東日本地区、東京会場) 振り返り

          好きなことを好きに語るだけなのに……

           先日、読書会に初めて参加した。会自体はとてもよくて、楽しかった。個々人が興味ある本を紹介する場というのは貴重だなと痛感した。また参加したいと思っている。  本記事のテーマは読書会に参加した中である感じたことである。読書会に参加したので、もちろん私も本を紹介した。どの本を紹介したかは伏せておくが、私のことを多少知っている人であれば容易に想像をつくと思う。どの本を紹介したかは、話の本筋には関係ない。とりあえず私は読書会で、とある本を紹介した。私が非常に関心あるテーマを扱った本で

          好きなことを好きに語るだけなのに……

          競技かるたの世界選手権が望まれる

           競技かるたをやっている人なら一度は思ったことがあるかもしれません。競技かるたがオリンピックに採用されていたらなぁと。確かに採用されていたら、日本がメダルを独占。卓球の中国のように圧倒的な強さを誇るでしょう。実際にはオリンピックでは採用されていません。競技かるたがマイナーだから……というのは一理ありますが、実は競技かるたはそんなにマイナー競技として片づけられるほど競技人口は少なくありません。協会の会員数は5000人ほどいますし、協会に所属していないプレイヤーを含めればざっと1

          競技かるたの世界選手権が望まれる

          和室の空気を吸いに

          母校のかるたサークルの20周年記念誌に寄稿した記事を久しぶりに目にしたら思いのほか今読んでもよかったので、ここにもUPすることにした。 「和室の空気を吸いに」 「なぜあのころ君は毎日のように和室へ通っていたのか?」と問われたら、私はそう答えるしかない。かるたが強くなりたいという面ももちろんあったが、あの居心地の良い和室に行きたくて行きたく仕方がなかった。  将来名人になるような先輩がいた。一人取りを一日で数回するような同期がいた。飄々としたアグレッシブな後輩がいた。和室扉を

          和室の空気を吸いに

          第4回ちはやふる小倉山杯 パブリックビューイングの感想と大会について思うこと

            はじめに  本日2023年2月19日、第4回ちはやふる小倉山杯が開催されました。通算で4回目となった小倉山杯ですが、優勝賞金が100万円、賞金総額が200万円と競技かるた界では異色の大会となっております。今回は、小倉山杯のパブリックビューイングに行ってきたのでその感想と、いろいろ思ったことについて書いていきます。   パブリックビューイングと公開解説室の違い  第4回大会の目玉の一つとして取り上げられていたのが、パブリックビューイングでした。競技かるたの大会でパ

          第4回ちはやふる小倉山杯 パブリックビューイングの感想と大会について思うこと