考える力
自分で考えて、答えを見付ける。
自分の力で、状況に応じた最適解を導き出す。
これは、恐らく日本人が最も不得意な分野ではないでしょうか。
答えありきで、なぜその答えになるのかを教えられ、正しい答えにより早く辿り着いた人が良い点数をもらえる世界。
この教育が、少なくとも義務教育だけで9年間は続く。
家族という小さな社会から、学校へとより大きな社会に出る。
そこから9年間このような教育を受けて成績として評価され続けたら、日本人のほとんどは自分で考えるコトを放棄してしまう。
それに輪をかけて、親や周りの大人から失敗するチャンスを奪われ、失敗は悪いコトだという価値観を押し付けられる。
考える力を奪わない
失敗からは様々なコトが学べます。
なぜ失敗したのか、どこが間違いだったのか、改善点はどこか。。。
こうした”考える力”を養わずに育ってしまうと、何かあった時に環境や人のせいにしてしまいます。
「僕は、言われた通りにやったのに」
それはただ、言われた通りにやったのがいけなかったのかもしれません。
「私は、前と同じようにしただけ」
それはただ、前と同じようにしたのがいけなかったのかもしれません。
目の前の状況を常に把握して、考えながら動く力。
言われた通りで上手く行かなかったら違う方法を探ってみる、前回と同じやり方でスムーズに行かなかったら別のやり方を模索する。
それが、考える力です。
目的を間違えない
それともう1つ。
目的設定を誤らない。
私がよく伝えているのは、
「お子さんに対して”忘れ物をしない”が目的になっていませんか?」
というコトです。
忘れ物をしないように前日に持ち物の準備をして、時にはお母さんがをして、場合によっては忘れ物を学校まで届けるなんて方も。
”忘れ物をしない”は、あくまで学校生活を円滑に進める為の手段です。
手段が目的化してしまうと、物事の本質を見誤ってしまいます。
大事なのは忘れ物をした時に、それでも学校生活を円滑に進める為に子ども自身がどう対応するか。
目的が変われば、声掛けも変わってきます。
お子さんが
「今日忘れ物した」
と言った時に、
「何で忘れたの?!」
と言う人は要注意です。
これでは”忘れ物しない”が目的になっています。
「忘れ物した」
と報告された時は、
「それで、どうしたの?」
と聞いてあげて下さい。
友達に借りた、先生に貸してもらった、明日必ず持ってくるように注意を受けたetc.
色んな答えが返ってきます。
時には
「忘れてないふりして、やり過ごせた」
なんて、頼もしい意見も出て来たり(笑)
そうやって小さなピンチの乗り越え方、小さな失敗を次の成功へと繋げる力が身に付きます。
目的を誤って失敗するチャンス、考える力を奪ってないか。
時々振り返りながら、子どもと一緒に成長しています。
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