【まいにち小説】かげぼうし

　朝、ベッドから起き上がり、リビングへ行くと今日もそこにはトーストの香ばしい匂いが広がっていた。席について早速食べようとしたけれど、前方から静かに鼻をすする音が聞こえた。思わず手を止めて顔を上げると、お母さんが俯いて涙をこぼしていた。 「どうしたの！？」 　初めて見たお母さんの泣き顔に、驚きを隠せなかった。一体、何があったのだろう。訊いても、お母さんは答えてくれなかった。きっと、涙に埋もれすぎて答えられないのだろう。声が出ないのだろう。 　しかし不思議だ。なぜお母さんがこんな

今日の「まいにち小説」の投稿は、片頭痛のためお休みさせていただきます。

【まいにち小説】初雪

　クラスの人間関係にストレスを感じて不登校になったわたしは、認知症のおばあちゃんの介護を任せられた。 　おばあちゃんが認知症になってからわたしは彼女のことが大嫌いだった。認知症のせいで失礼な発言や配慮に欠けた行動が増えたし、おばあちゃんがまるでおばあちゃんじゃないみたいで嫌だ。 　昔のおばあちゃんはとても優しい人で、まさに憧れの的だった。彼女は大きな壁を何度も何度も乗り越えてきて、とにかく人生経験が豊富だ。だから相談事はどんなものでも真剣に聞いてくれて、ときにはしっかりと叱っ

【まいにち小説】儚い命が降る夜に

　一人で星を眺めていた。白く瞬いているものが幾つか、黒い空に浮かんでいる。空気は綺麗に澄んでいて、心地よい風が吹く。 　周りは紺碧の海に囲まれていて、穏やかな波がわずかな陸地に押し寄せる。陸の大きさは半径一メートルほど。わたしはその上に座り、最期の瞬間をただ待っている。 　この地球の陸はすべて沈没してしまった。唯一残るのはここだけで、そしてわたしも唯一生きている人間なのだろう。お母さんやお父さん、妹などの家族はみんな、恐ろしい波にのまれて死んでしまった。 　ふと、一つの星がわ

【偉人から学ぶ生き方】万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチは飽き性だった！？

「モナ・リザ」や「最後の晩餐」など数々の名作を生み出した芸術家として知られる、レオナルド・ダ・ヴィンチ。ほとんどの方がご存知でしょう。 　しかし彼は実は、飽き性だったのです。 　実際、彼は芸術だけでなく、建築学や数学、解剖学、天文学、工学、物理学など他にも様々な分野で業績を残し、万能の天才と呼ばれているらしいです。 　それを聞き、わたしは考えました。このように多岐にわたる分野をそれぞれ磨けるというのは、どこか飽き性と関係があるのではないかと思ったのです。 　わたしは飽き性です

【11/5】文章トレーニング

【100字で書く物語】　雪国の朝 　目覚まし時計の音で目を覚ますと、日の光をわずかに浴びていた。二枚重ねの毛布を踏み脱ぐと、凍えた空気が全身に触れる。 　大きな灯油ストーブから不規則に出てくる温かい空気がトーストの香ばしさを運んでくる。 【会話文だけで書く物語】　あなたの温もり 「お母さん！　一緒に……」 「ごめんね、今はすみれちゃんのことで忙しいの。あなたはもうお姉ちゃんなんだから、このくらい我慢できるでしょ」 「……なんで。なんでお母さんはいつもすみれとしか遊ばない

休日の過ごし方について

　こんばんは、キャロットさんでございます。 　ただいま、絶賛休日を過ごしているわたくしですが、最近になって「休日」ならではの悩みが生まれてしまいました。 　それはズバリ、暇すぎるというあまりにも贅沢なお悩み。わたしはすでにユーチューブやゲームに飽きていて、まさにやることがない状態なんですよねえ。困ったことに。 　平日はずっと執筆に打ち込んでいるので暇な時間はない。だからこそ、休日は頭を休ませるために執筆をしないようにしているのですが、それもそれでつらい。ピアノだとかお絵描きだ

【自己紹介】初noteです！！！

　はじめまして！ 　わたくし「キャロットさん」と申します。 　よろしくお願いいたします！　 　はてなブログを少しだけやっていましたが、早くもnoteの機能に驚いております😶　無料でこんなにもたくさんの機能を使えるなんてすごい。 本題 　自己紹介をしていきやす。 　名前　キャロットさん 　　　　（ニンジンは苦手です......🥕） 　年齢　中学生 　趣味　映画&音楽鑑賞、小説を書くこと 　性格　INTJ-A 　　　（言葉では説明しきれないほどの 　　　　　人間なのでMBTI