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様々な形のガス欠を知る

 素人が愛着もなくただただ好きなだけで『旧車』を購入し、今売られている新車と同じように考えていると、フルレストア車でも乗り続けるのは難しいと思う。
 だから、旧車乗りはプロ顔負けの知識を持ってる人が多く、プロよりよく知っている人も少なくない。
 そんな旧車が欲しくて買った元整備士の友人。 

 車は昭和50年式で、「エンジンがかからなくなった」という電話が、私にあった。

 当時はいい車で欲しくもあったがなんせ50年近く前の車。
 乗り続けてきた車ならまだしも、部品も手に入りにくいだろうし、マニュアルもない。何より「壊れる」、しかもどこが壊れるか予想がつかない。だから私は購入は止めておけといった。
 修理が私に回ってくるというのもある(笑)

 「程度がいい」「懐かしくて」「あの頃に戻りたい」「大人買い」とまあ、自分に都合のいい理由ばかりあれこれ並べ、結局購入してしまった。

 購入したのは、そういった旧車を販売しているショップ(若いオーナーが経営する中古車店で専門でもない)で、今日は、その自慢の車の初ドライブというわけだ。

 整備士あがりの友人なのである程度は自分で手を入れられる。とはいえ、手に負えなければこちらに回ってくる、ということだ(笑)

 このときも「点火・圧縮・混合気の三要素に問題はない」という情報をくれたが本体の可能性も十分あり、積車で出かけた。

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今なら笑える新人整備士時代にやった失敗やおもしろユーザーの話などを思い出しながら書き綴るエピソード集。 ※本稿は、実体験ですが古い話でもあ…

マイナーですが必要な方も多い情報なので事業者には好評です。ただ、内容はあくまでも参考程度にお願いします。時々講演会にも呼ばれますので購入代金はその際の交通費の『サポート』に使わせていただきます。よろしくお願いいたします。