アメとムチならアメが好き
緊急事態宣言を延長してはみたものの人の流れは止められず、東京をはじめ全国的にCOVID-19の症例は増え続けています。
今回はなぜ宣言をしても人の流れを抑制できないのか、法的拘束力のある諸外国のロックダウンでさえも決定的な押さえ込みが出来ないのかを考察します。
行動強化と行動是正
話は変わって"しつけ"のタイプって大きく二つに分かれます。人間の子供の場合だとこんな感じ。
外から帰ったら手を洗いましょうといったその行動を強化して欲しいタイプと、食べ物を粗末にしないといった行動を是正して欲しいタイプ。
これら二つのタイプって理解させるためのプロセスが違うんです。
前者の行動強化系は褒美(アメ)を与えて後者の行動是正系は罰則(ムチ)を与えるのが効果的なんです。
皆さんも経験があるのではないでしょうか?
私が小学生だった頃は夏休みの朝は公園に集まってラジオ体操をしてはスタンプをもらってました。そして夏休みの終わりに皆勤賞として花火セットがもらえました。これは夏休みであっても規則正しい生活を覚え込ませるための躾でした。
逆のタイプだと交通違反の取り締まりなんかが良い例だと思います。赤信号を無視したところで捕まれば罰金が課せられます。事故が起きていなくても。
緊急事態宣言下での人の流れを抑える
では緊急事態宣言下で人の流れを抑えるためにはどうすれば良いのか?これまでの流れだと行動是正なので罰則か効果的だと判ります。
しかし日本の法律では罰則を与えることができません。(自由が守られてる良い国とも言える)
では法律を新たに制定すれば良いのでしょうか?実はそれもそう簡単な話ではありません。なぜなら罰金が課せられる欧州等でさえ人の流れを止めることが出来ずに感染者を出し続けました。
さて、困った…
最適な罰則の重さ
では、人の流れを抑えるにあたって最適な罰則の重さはどの程度なのでしょうか?
多くの人が軽いと感じたら人はルールを守りません。
そして実は重過ぎてもダメなんです。例えば車で人に怪我を負わせてしまう業務上過失傷害と死なせてしまう業務上過失致死。この二つの罰則が同じだったらどうでしょう。助かる命だと分かってても加害者は救急車を呼ばず、逆に死に至らしめて事故の隠蔽を試みる可能性があります。だって事故が明るみに出たら同じ重さの罰則の男ですから。
結局ワクチン頼み
中途半端な罰則でも過剰な罰則でも人の流れを抑えるのは難しそうだとわかりました。
ではどうするか…やっぱりワクチンしかないかぁ。
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