ここにきてMicrosoftが無料でRPAを。
これまでは圧倒的なシェアを誇る5種のRPAツールが市場を席捲していましたが、いよいよMicrosoftが参入してきました。
2018年頃までは4種のRPAツールが支配していた市場に高品質&低価格で殴り込みをかけてきたAutomationAnywhere以来でしょうか。
彼らの戦略は素晴らしく、ローコード/ノーコードプラットフォームの一つになる可能性があったRPAの地位を揺るぎないものにし、更にDX化に欠かせない要素技術としての地位まで確立しました。
そして今回のMicrosoftの本格参入はさらなる変化をもたらすでしょう。
RPAがOfficeファミリーの仲間入り!?
ではどんな変化をもたらすのでしょうか。
私の予想では数年後にはOfficeファミリーに入ると思ってます。
そして我々はエクセルを使うのと同じレベルでRPAを使って仕事をするようになると思います。今の子供たちは学校でプログラミングを学んでいるので、RPAを使うことなど雑作もないことでしょう。
無料は強い
そしてそうなるとGoogleやAppleも本格参入してくるでしょう。いよいよGAFAMのシェア争いに発展です。
そこまで考えるとGAFAMの中で1番に乗り込み、かつ機能の制約はありつつも無料で提供するのは意味があります。
Automation Anywhereがトップ5に入れた原動力の一つは高品質&低価格だけではなくCommunity Editionという無料のお試し機能が使えたから。
その環境で彼らはRPA開発者を支援し、副業やパートタイムの仕事を創造して需要に見合う開発者を市場に供給したのです。
因みにセールスフォースドットコムもこの戦略を採用しています。
そういった鉄板成長戦略を持っての本格参入。目が離せません。
勢力図の再編成
さて他のRPA企業はどうするのでしょう。
Automation Anywhereが参入した際にこぞってライセンス料の見直しをしていたので、早期に基本機能の無料開放となるでしょう。
しかし、本当に考えるべきはそのあと、再編された勢力図のどのポジションを狙うのかです。WindowsPCのデスクトップ周りは間違いなくMicrosoftが獲ります。AIとかOCRに強いイメージをAutomation Anywhereは打ち出しています。ではBluePrismは?BizRobo!は?UiPathやWinActorは?となるわけです。
是非とも個性的な発展をしてくれることを願ってます。
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