「ILP=統合的人生設計」ってなに?あなたをつくるピースたち
こんにちは。彩菜です。
キャリアコンサルタント試験対策として、心のつぶやきとともに自学noteをまとめていきます。
今回は、キャリア発達・ジェンダー役割の理論・女性学や新しい男性像に関する研究・多文化理論など、幅広い分野を取り入れキャリアを研究したサニィ・ハンセンの、「ILP=統合的生涯設計(統合的人生設計)」と「4L」を中心とした内容です。
ILP=Integrative Life Planning
ハンセンの理論の根幹である、ILPは「統合的ライフ・プランニング」や「統合的生涯設計」「統合的人生設計」などと表現されます。
わたしは、統合的人生設計というコトバが一番気に入っています。
スーパーが人生の役割の組み合わせ・重なりを「虹」に例えたのに対し、ハンセンは「キルト」を使って、人生のそれぞれの役割が組み合わさって、意味ある全体ができると論じました。
*キルト…キルトは手芸(裁縫)の技法のひとつで、縫い合わせてつくった生地また作品のことをいいます。パッチワークキルトやハワイアンキルトとしてご存じの方も多いのではないでしょうか。
ハンセン自身が北欧から米国への移民という背景を持っていて、文化・地域・考え方といったさまざまな側面をつなぎ合わせてできるのが人生だと、結合と全体性を重んじているのが特徴です。
人生における役割4L(愛・労働・学習・余暇)
ハンセンは人生には4つの役割があるとし、その4つが組み合わさること(統合)が重要としています。
【愛/Love】…家族、子育て、介護、ペット、大切な存在との時間
【労働/Labor】…収入を得るための仕事
【学習/Learning】…学び、読書、自己啓発
【余暇/Leisure】…趣味、リラックスできること、地域の活動など
6つの重要課題+1
1.グローバルな状況を変化させるためになすべき仕事を探す(社会貢献)
2.人生を意味ある全体像のなかに織り込む
3.家庭と仕事の間を結ぶ(ジェンダー:男女が平等のパートナー)
4.多元性と包括性を大切にする(ダイバーシティ:多様性)
5.個人の転機と組織の変革にともに対処する
6.精神性、人生の目的、意味を探求する(自己+利他)
+健康
ハンセンは、人生を仕事や家庭、社会、世界とのつながりで統合的・包括的に捉えました。「自己の充足と社会の向上」とても深いテーマですが、現代社会においてとても大事なキャリア理論だと感じます。